ハイキュー 及川

□烏野と練習試合
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テニス部達は休憩時間に入ると
ゾロゾロと体育館へ向かい男子バレー部の練習試合を見学しにきた





「ピッ」


「わーーーーーーーー!!」
「キャァ〜!!」


体育館に着き、なかを覗くと2階に多くの見物客がいた

テニス部達は、まだ練習が残っているので体育館の出入り口から見学
先輩達は前の出入り口から
遥香達1年は後ろの出入り口から見学した





『烏野高校だ....あれ?影山だ』

『何知り合い?』

『ぅん、あの烏野の9番中学一緒
自己中過ぎて王様って言われてた』

同じ中学の影山を発見する 遥香




『王様?格好いいアダ名じゃん
ってことは国見、金田一も一緒か

金田一本当にレギュラーなんだ』


『頑張ってるね!』

関心する京子




『影薄いけど国見もレギュラーだ』

『あの子自分から言わないもんね』


国見の存在に気づいた彩夏




『あれ?月島?なんか烏野に見覚えある人いる』


『ちなみも?』


『つかーうちの学校負けてない?
確かバレー部って強豪だよね?』


得点を見てバレー部の強さを疑うちなみ






『それもそうだけどさ〜
及川先輩がいない!ベンチにも

でも及川ファンはいる』

バレーのことよりも及川の存在がないことが気になる彩夏




『......いないね』

『足治ってないから帰ったんじゃない?』

体育館を確認するが及川は居なかった









『手強いな〜』


待機をしている烏野のベンチから話声が聞こえた



『青葉城西の前衛にいるらっきょヘッド
ブロックの守りが堅いんだ』


そう話す烏野のオレンジ色の髪の少年

話を盗み聞きした後、パッと遥香たちは青葉城西の前衛にいるらっきょらしき髪をしている人を探した


『あいつか』
『あれか』
『ウケる!』
『ぷぅ!!』


遥香、ちなみ、彩夏、京子は一目で金田一だと判断した



『らっきょヘッドっとかウケる』

『金田一しかいないね』

『あははははははは〜』


金田一を眺めながらケラケラ笑っていた












トントン




皆で笑っていると突然背後から 遥香は肩を叩かれ振り返る



『!』

肩を叩いた人物は 遥香の肩に手を置いた状態で人指し指を突き出していたので

振り向くと人指し指が 遥香の頬に触れた



!!!!!



『っ……及川先輩』


『やっほ〜☆くのいっちゃん』


そこには汗をたっぷり流している及川がニコニコ笑いながら立っていた



『及川先輩!!!』
『きゃ〜及川先輩!』
『……』


及川の存在に気づいた彩夏、ちなみ、京子も振り返り及川を見た





『やぁ〜!くのいっちゃんたち楽しそうだね☆』




『及川先輩の応援来たんですよ』
『及川先輩頑張ってください』


ドン

『っはう!!』


……目の保養って言ってじゃぁん


いつもの様に遥香を退かし及川に迫る彩夏、京子





『皆んな応援来てくれたんだね
ありがとう〜☆』

ニコニコしながら話す及川





『及川先輩バレーやっても大丈夫なんですか?』


『バッチしだよ♪軽い捻挫って言ったでしょ〜☆
それにくのいっちゃんに貰ったテーピング巻いてるし』




『!』

…使ってくれたんだ


ちょっぴり嬉しい遥香



『今からこの試合のピンチを立て直してくるから〜☆』




ポン

『……?』

及川は体育館の中に入っていく際に遥香の頭を優しく掴み
そのまま監督の元へ行き試合にピンチサーバーとして出てきた






『ねぇ......今の見てどう思う』

ちなみが皆に質問する






『ちょっとイイ感じ?』

『普通の女子にはしないよね』

及川の行動に驚く彩夏、ちなみ、京子



『遥香はどー思う?』



『ぇ?


……チャラいと思う』

キャーキャー騒ぐ女子達の声援に答えている及川を指す遥香




『そうじゃなくて!!!!!』


『及川先輩彼女いるって聞いてるけど』



『....でもあんたら本当仲良いよね』




『もてあそばれてるだけじゃない?』








「バコーーーーーーーン‼‼」

「ピッ」



『うぉおおおおお!!!』
『キャァァアアア!!!』
『素敵!!及川く〜ん』



その時だった及川の強烈なサーブが決まり、体育館に物凄い歓声が広がった







『!!!』





......やっぱりすごい





…こないだ腕に当たった及川先輩のサーブ痛いわけだ



改めて及川のサーブに感心させられる遥香






『及川さんもう一本ナイッサー』




「バコーーーーーーーーん!!」
「ピッ」



『すげぇぇえええ!!!』
『きゃぁーーー!!凄い!』


再び及川のサーブが決まる







『…』



…格好いいのかも



及川の姿が魅力的に感じた遥香




『及川先輩サーブヤバっ!

遥香のサーブみたい』



『ぇっ!?』



『サーブの強烈具合が似てる』


『そぉ?』

…及川先輩も言ってた


『ただチャラついてるだけじゃないのね』






『ちょっと!私も声出して応援しよ
がんばれ〜及川先輩〜!
青葉城西〜』


京子が叫ぶ声で国見、金田一が此方に気づいた






『ーーー!!!!』


...... 遥香!!!!いつからそこに


遥香を見るなり落ち着かなくなる金田一





『そんなに遥香達…イヤ

遥香が気になるのか?』

国見が水をさすように言う





『まだ何も言ってねーし
ちげーから!!』





『…?』
『?』

ネット越しから、そのやり取りを見ていた相手側の選手が国見、金田一の視線の先を見た



体育館の入り口




『 遥香!!!!!』
『ちなみ!!!!!』



影山と月島の声が重なり
自然と互いの目が合うが、無言で視線を逸らした









『……』


....及川先輩って凄い選手だったんだ

…そんな人と話せてたんだ私



及川のプレーを観察する遥香








次々に決まる及川のサーブ
しかし惜しくも青葉城西は烏野負けてしまった


















『さて!私たちも休憩時間終わり
コートに戻るわよ』


『は〜い』


テニス部達は体育館を出ることに



『〜☆』




『……』


…私に?



去り際に遥香が再度及川に目を向けると、目が合い微笑みながら小さく手を振ってくれた




『……』

遥香は軽くお辞儀をして去った










体育館でバレーコートを皆で片付け始めた時だった






『及川さん、女の子達にキャーキャー言われて羨ましいです』

悔しがる1年モブ男子バレー部



『活躍すればキャーキャー言われるよ
まぁ〜俺は生まれ持っての顔とかもあるけどね』

自慢気に話す及川







『…こいつ本当ナメくさってやがる』

『誰でもお前に落ちると思ったら大間違いだボケ』

腹をたてる松川、岩泉




『そんな妬かないでよ〜
及川さんがモテるからって』



『なら及川は難攻不落の烏野のマネージャーなんか簡単に落とせるんじゃねー?』


ニヤリと企みの笑みの花巻







『及川さんならチョロいチョロい〜』




花巻は前に一度烏野バレー部マネージャー清水をナンパしようと声を掛けたが
相手にされなかったので
調子に乗っている及川にも同じ気持ちを味わあせてやろうと企んでいた
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