銀魂BL小説

□高杉×銀時←ヅラ PART1
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(…ない



……ない


………ない!!


授業終わったら食べようと思ってた俺の団子……)


『おいヅラ!ここに置いといた俺の団子知らねぇか?』


「ヅラじゃない桂だ!!ってなんだ晋助お前か。」


『俺じゃ悪いのかよ!いいから俺の団子!!』


「団子とか言うからてっきり銀時かと思っただけだ。だけど俺は晋助の団子なんて知らんぞ?」


『そっか…わかった』


(ってことは犯人はやっぱり……


アイツだ!!)


「あぁそういえばさっきそこら辺に銀時が…ってもう居ないし…… なんなんだアイツは…というか晋助は団子が好きだったのか?」


桂が言った事を聞く前に部屋を出て行った高杉



向かった場所はもちろんアイツの所で……









ギシ……ギシ…―――


怠そうに廊下を歩く足音


足音の持ち主がある部屋の襖(ふすま)を開いた




「松陽せんせー。」


「…? あぁ銀時ですか。どうかしましたか?」


「んー せんせーの近くで昼寝しようかなって。おやつも食べたし」


「おやつ?…おや銀時。口の横に何かついてますよ?」


「え?」




ダッダッダッダッダッ



松陽とそんなやりとりをしてる時
廊下から誰かがこちらに走ってくる音がして―――

同時にこんな声が聞こえる


『せんせー!松陽先生!!先生の部屋に銀時居る!?』


そして――



バンッ!!!



勢いよく襖が開いた


開いた瞬間
松陽はいつもの穏やかな顔で



銀時はというと……


口元の"何か"を拭こうとした時だった






「あ…やべ」

急いで口元を拭く銀時



「おや今度は晋助でしたか。どうかしましたか?」


『あぁあ!!ハァハァ…やっぱり……ハァ……ここに居た……ハァハァ…銀時てめぇ……!!』


息をきらしながらも銀時を睨みつける



「銀時が何かしたんですか?」



「…♪♪♪」



心配する松陽を横に知らん顔をする銀時



『やっぱりお前か…銀時てめぇ!!俺の団子食ったな!!?』


「銀時が…晋助の団子を?」


状況を理解しようとする松陽に対し銀時は―――




「団子ぉ?知らないよーそんなの」



『知らねー訳ねぇだろ!!お前今口元に何かついてただろ!!!』



「ッ!!! これはアレだよ。さっき食べたチョコレート」



『嘘つくなぁぁあ!!!』







「銀時 晋助の団子を食べたのですか?」


「……」


松陽に直接問われたら嘘を付けないのであろう。銀時は黙り込んでしまった



『バカ!!銀時のバーカ!!』


「ッ…俺は……!!!」



「晋助 バカなんて言ってはいけませんよ?銀時も…食べたのであればちゃんと謝らなければいけませんよ?」



「…はい」


『はい…』




「ではお互い誤って仲直りしてください」





「『ごめん…なさい』」
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