銀魂BL小説

□高杉
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俺はずっとあの人を見ていた





あのでっかい背中も
穏やかな笑みも。






でも世の中は俺たちからあの人を奪った。







かつて共に戦った同志も今は敵。








なぁ先生…何で俺たちは違う道に進んじまったのかな?





確かに俺たちは最初からバラバラの道を見てたかもしれねぇ


…だが同じ志を持ってたはずだ

少なくとも俺はそう思ってる。







ヅラは言ってた
「仲間だと思ってる。昔も今もだ」





だったら何故だ‥


ヅラも銀時も
あの人を奪ったこの世界を何故許せる
何故壊そうと思わない?





できれば同志とは戦いたくねぇ
昔の俺たちに戻りてぇ。


一緒に酒酌み交わしてバカ騒ぎしてぇ




だけどそれ以上に俺はこの世界がどうしても許せねぇんだ






だから…








先生のために



また昔の俺たちに戻るために













俺ァただ壊すだけだ

この腐った世界を










獣の呻きが止むまでな。










END
 

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