銀魂BL小説

□辰馬×銀時
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『決めた。わしゃ宇宙(そら)に行くぜよ。
こんな戦は、いたずらに仲間死ににいかせるだけじゃ。
わしゃもう仲間が死ぬとこは見たくない』





アイツがあんな事を言ってから
もう何年になる?


アイツが宇宙(そら)に行ってから
もう何年になる?



――…アイツが俺の元を離れてから
もう何年になる‥?








この間、夢に辰馬が出てきやがった

「…そういやアイツが向こう行って何年だ?」

つい独り言を言った俺




そんな事があったせいか
辰馬が言ってた言葉を思い出していた。



あの屋根の上で話てた時
本当は俺、寝てなかったんだよね


銀さんお得意の寝たふり。


聞きたくなかったんだよ
あんな言葉。


離れたくなかったんだよ本当は

でも…
あの時の俺には
どうしようも出来なかった。







――――――
――



攘夷戦争時代
俺たちは毎日が必死だった


でも
必死に頑張った分休める時には
ちょっとした賭事で遊んだり
雑談したりして気分転換をしていた

そうでもしなきゃやっていけなかったんだよね


だってよ、

倒した敵の数だけ
俺たちの仲間も消えていくんだぜ

護る戦いは難しい…

同時に悔しかった。




そんな休憩時間に、必ずと言って良いほど場を盛り上げる奴が居た。

"坂本辰馬"

今言えば俺の恋人 一応彼氏

でも当時は片思いだと思ってたんだ。



んでこいつがまたすんげー馬鹿でよ…


馬鹿騒ぎするし
頭も馬鹿だし
髪の毛もクリクリ馬鹿で…

全てが馬鹿な訳(笑)


あっ今
銀さんもクリクリ馬鹿だろ
とか思ったでしょ!!

俺のはアイツと違って
馬鹿じゃないクリクリなんですぅー!!


そこら辺一緒にするなよ!
コノヤロー!!





まっとにかく…
みんなの落ちた気を一瞬で元気にするアイツに惚れちまったんだよ


そりゃ俺だって
「相手は辰馬だぞ!?アイツは男だぞ!?良いのか俺!!それは良いのか俺!!?」

なんて毎晩毎晩自分に語りかけてたが…
惚れたものは仕方ない




そんなある夜―――
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