深縁のディスペア
□拒絶
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「あーらら、こりゃ相当機嫌悪いわね〜」
「言葉使い荒くなったな。あんなんなのか？ アゲハって」
「輪花隊長だ、たわけ」
「言葉に毒があるのはいつもだ。怒らせると恐ぇんだから無暗に刺激すんじゃねえぞ」
「そーいや、初対面でフルボッコにされたな。しかも顔面ばっか狙ったんだぞ」
「そんなの、あんたが隊長に喧嘩売るからでしょ。あの時、確か三徹目だったわよ」
「売ってたのは俺だけじゃなかったでしょ！？ 一角さんや弓親さんだって！」
「『脳筋馬鹿ゴリラ』と『厚化粧鳥』って言ったんだよね、あの人」
「あー、言われた言われた。そのあと殴りかかったら肋骨折られちまったぜ」
(目が座っている……どんだけヤバい奴なんだよ)
「でも頼りになる隊長よ」
松本の言葉には確かな信頼があった。