恋乱LB U

□悲劇か、喜劇か〜side 才蔵
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無理にでもついていけば良かった

いつもなら軍事会議なんてサボるくせに

俺の主は幸村なのだから、幸村さえ無事なら国がどうなろうと関係ないのだ

(今日に限って…)


目の前には濡れた着物を纏う名無しさんと清広

二人とも顔が赤いのが気になって、近付いてみると、何となく事の顛末が想像できた

「才蔵さん…」

立ち上がった彼女は体に着物がピッタリと張り付いていて、その線の細さを見事に表している

自分の胸が透けているのにも関わらず、清広の頭を拭いていたところを見ると、胸の頂が立ち上がっていることにも気付いていないのだろう

でも清広は気付いている

顔が赤いのはそのせいか…



黒い感情がジワリジワリと心を侵食していく


(苛つく…)

鈍感すぎる名無しさんも、俺しか知らない彼女の秘めた部分を見た清広も


俺の怒りが伝わったのか清広は、逃げるようにその場を後にしようとした

「後で」

思ったよりも低い声に自分でも驚く

清広は返事をすることなく、ペコリと頭だけを下げると、そのまま消えた













「さて…」

チラリと名無しさんを見ると何もわかっていないのか、不思議そうな顔をした

「才蔵さん、私も早く着替えたいので出ていって欲しいんですけど…」

「着替え…ね。手伝ってあげる」

「…はい?あの…自分で出来るので大丈夫っ…わぁ!」

自分の体が濡れるのも気にせず、名無しさんの体を力強く抱き締めると、胸板に硬くなった頂が当たる

そこで、清広が何故顔を赤らめていたのか、本当の理由に気が付いた

(触ったのか…)

更に怒りが込み上げるのと同時に、ついていかなかった自分に激しい後悔の波が押し寄せる

「ねぇ…ここ硬くなってるの気付いてる?」

「ぁっ…ちょっ…」

指で着物の上からキュッと摘まむと、甘い声が漏れ、熱い吐息が胸にかかる

鈍感な名無しさんに少しでも、気付いて欲しくて、もっと警戒してほしくて、つい意地悪くなってしまう自分に自嘲が込み上げた


「…ずっと透けてたって知ってた?」

「ふっ…んん…」

クルクルと頂の周りを指でなぞりながら、耳元で囁くと名無しさんの体から徐々に力が抜けていくのがわかる

「清広も多分気付いてたと思うよ?それともこうして欲しくて誘ってたわけ?」

「んゃぁ…ちがっ…」

「だって触られたんでしょ?気持ち良かった?」

「ん…触った…なんて…たまたま指が当たっただけで何も…」

「へぇ?やっぱ触られたんだ?」

「…っ!ぃたっ…」

素直な名無しさんは簡単に吐いてくれた

清広が触った…その事実につい怒りが込み上げて思わず強く摘まんでしまう

「ゃだ…才蔵さ…」

「清広は良くて、俺は駄目なの?心変わりでもした?」

「ちがっ…こんなの嫌…やめて…」

「…その体が誰のものか、ちゃんと教えてあげなきゃね…」

「んんっ!」


強引に奪った唇

水に濡れたせいか、いつもより冷たい

舌を捩じ込ませて名無しさんの舌と無理矢理絡める


抱きながら名無しさんの細い膝を持ち上げて、蜜壺に手を伸ばすと既にそこは愛液で溢れていた


それが清広のせいでもあるのかと思うと、どうにも止まらない


「あーあ…こんなとこまで濡らして…清広と何してたのさ?」

「んっ…何もしてなっ…ふぅ…」

「大丈夫…俺が拭いてあげるよ…足開いて…」

「ぁあん!ゃぁっ…だっ…」


蜜壺に指を下ろしただけで、クチュと卑猥な音を立てながら、すんなりと俺の指を飲み込んだ

冷たかった体が次第に熱を帯びて、じんわりと温かさが伝わってくる


既に余裕のない俺は激しく指の抽出を繰り返し、徐々に名無しさんを高みへと昇らせていく

「んゃぁっ…!ゃだも…ぅ…立てない…才蔵さっ…」


溢れた愛液が糸を引きながらピチャリと床に水溜まりを作って
それは名無しさんがいかに感じているのかを物語っている

「こんなに濡れているのは清広のお陰でもあるかもね…?」

「ちがっ…ぃゃ…ぁあっ!」


ガクガクと俺の腕にもたれ掛かり、名無しさんが絶頂に達した



「はぁ…ぁ…」

「これで終わりだと思う?」

「ぅ…ゎあ…嫌…こんなの…」

「これ、外から見たら影で何してるかわかっちゃうね」

部屋の柱に名無しさんを捕まらせて、腰をグイと引き上げると、後ろから自身を宛がう

「ゃめて…才蔵さ…」

「もう止まらないよ…」

「ぅあ…ん…ん…」

クチュクチュと鈴口を擦らせて、そして一気に貫いたー…






























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