恋乱LB U

□カップルしりとり
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「失礼します」

夕げを終えて、才蔵さんの部屋に行くと、才蔵さんは頬杖をついて本を読んでいた

「お疲れ様」

目線だけを私に寄越して、また本へと視線を落とす

今日は珍しく真剣に読んでいるらしい

いつもなら私が来ると、本を閉じてちょっかいをかけてくるのに…

いざ相手にされないと寂しいものなんだな…

寝る前に少しだけでも話したい…


「才蔵さん」

「何…」

「えっと…あの…」

話しかけたはいいが、何も考えてなかった…

それを見越していたのか才蔵さんは、本に目線を落としたままで空返事をするだけ

(えっと…何か…っそうだ!)


「しりとりしませんかっ!?」

「…………は?」

あまりに頓狂な提案に思わず顔を上げた才蔵さん
追い討ちとばかりに説明を始める

「ただのしりとりじゃないんです!これは好きな人に言われたい言葉しりとり!」

「…何それ」

「つまり、私が才蔵さんに言われたい言葉、才蔵さんが私に言って欲しい言葉でしりとりをするんです!面白そうでしょ?」

「…激しく興味ないんだけど」 

「うっ…まあまあ…そんなこと言わずに…とにかくやってみましょうよ!私からいきますね!"好きだよ"の"よ"!」

勝手に始めた私に、苦笑しながらも才蔵さんは持っていた本をパタリと閉じて、私に向き直ると考え始めた


「よ…?じゃあ…"夜這いに来ました"の"た"」

「夜這いっ!?…ぅ…んと…"た"…?"たくさんのお団子ありがとう"の"う"!」

「"後ろからお願い"の"い"」

「…"いつも大好き"の"き"」

「"昨日より激しく"の"く"」

「……"栗拾いに行かない?"の"い"」
 
「"いっぱい中に出して"の"て"」

「………………」

「あれ?もう降参?」

ニッコリと勝ち誇ったような笑顔を浮かべる才蔵さん

「何か…才蔵さんの…ちょっと変な気が…」

「何が?全然普通だけど?」

「……やめましょうか…」

「何でやめるのさ。せっかく調子が出てきたのに」

(最初は全然乗り気じゃなかったくせに…)

「何か…誘った人を間違えたみたいです」

きっと幸村様となら、楽しいに違いない
才蔵さんのは過激すぎる…


「へぇ。じゃあ俺の勝ちってことで」

「…それでいいです…じゃあお休みなさい…」


褥に入り寝ようとすると、急に手首を掴まれた


「…何ですか」

「俺が勝ったご褒美貰って無いんだけど?」

「ご褒美…?」

「俺が言って欲しい言葉…ちゃんと言ってよね…」


「んっ!」


突然落とされた甘い接吻に息が止まる

ちゅ…と静かな音を立てながら何度も啄むような口付けをされ、身体が熱を持って火照っていくのを感じた

「ほら…俺がお前さんに言って欲しい"よ"は?」

「なっ…!そんなこと…言えるわけな…っ!ゃん…っ!」

「へぇ…言わないともっと恥ずかしいことするよ?俺は別に構わないけど…いいの…?」

寝間着の間から才蔵さんの手が侵入して蜜壺をくちゅくちゅと弄ばれる

「ひゃぁ…わかっ…わかりました!"よ"…"夜這いに来ました"…」

「…くくっ…喜んで…」

スルリと寝間着を脱がされて、露になった胸に才蔵さんの熱い舌がねっとりと這う

頂を見つけると、ピチャピチャと水音を立てながら、激しく刺激された

「ぁん…っ!ふぅ…」

尖らせた舌で頂をつつきながら、才蔵さんは再び蜜壺に手を伸ばす

蜜壺の入り口を焦らすように指を行き来させて、愛液を絡めながら剥けた核を押し潰すと身体に甘い痺れが駆け抜ける

「はぁっ…!ぁん…」

核を親指で押し潰されたまま、才蔵さんの長い指が私の中へゆっくりと沈んでいった

「すごい溢れてる…」

抽出を繰り返しながら、意地悪な笑みを浮かべる才蔵さん

その頬は少しだけ紅潮しているように見える

「んぁっ…はあ…んん!」


グルリと中をかき混ぜられ、指が折り曲げられると、私の弱いところを才蔵さんの指が探り当てた

「っ!ぅっ…ん…ふ!」

「ここ好きだよね?」

執拗に擦り上げられる蜜壁

次第に蜜壺が収縮して、才蔵さんの指の動きに合わせるかのように、ドクンと大きく脈打つ


「っはぁ…ぁ…ん…」

「もうイッちゃった?じゃあ次は…"う"だよ」

「う…言わなきゃ駄目ですか…?」

「言いたくないなら別にいいけど?」

笑顔でそう言った才蔵さんの後ろに闇が見えた気がした

言わなければきっともっと恥ずかしいことをさせられるに違いない…

ここは諦めて従う方が賢いのかも…


恥ずかしくてどうにかなりそう

熱が上がってこのまま気を失ってしまいそう

深呼吸を繰り返し、ゆっくりと口を開く…


「…ぅ…後ろから…お願いします…」






















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