恋乱LB

□拘束
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ねぇ、お前はいつか言ってたよね



どんなことがあっても俺から離れないって


ずっとずっと好きだって





あの言葉をずっと信じていたつもりだけど、もう限界みたいだ



お前さんが他の男と話してるのを見て我慢するのも、笑う姿を見るのも……






こんなことされても、まだ好きだって言える?


愛してるって言える?









俺は愛してるよ


















縛った両手から血が滴る





擦れて傷付いたのだろう




少し動かす度に顔を歪める名無しさんを冷たく見下ろして口を開く




「手、痛い?」


「……………」



名無しさんは何も答えない




俺が名無しさんを監禁し始めてから名無しさんは喋らなくなったし、笑顔を見せることもなくなった



でも名無しさんと一緒にいられて俺は幸せなんだ




裸のまま縛られた名無しさんを気の向くままに己の腕の中に抱いて、そして欲望のままに犯す




もう誰の目にも触れさせない





二度と名無しさんの笑顔を見せない…








「お腹空かない?」


「…………」


ここ最近は何を問いかけてもだんまりを決め込んで、食事すらろくにとらなくなっていた




「…食べないと死んじゃうよ?」


「……もう死んでるも同然です」



名無しさんの言葉にフッと表情を和らげて、ゆっくり名無しさんに近付くと名無しさんの顔に恐怖と不安が広がり、縛られながらも後ずさる




「何で逃げるの?」


「…っ…才蔵さん…」


「俺がどんなに名無しさんを愛しているか、まだ伝わってないのかな?」


「才蔵さんっ!」





名無しさんの言葉を無視しながら肩をつかんで白い肌に紅い印をつけると、痛みから名無しさんは小さく悲鳴を漏らした



「…っ…もうやめてっ…」



涙を流しながら懇願する名無しさん


こんなことしたいわけじゃない

こんなこと言いたい訳じゃないのに、操られているかのように俺の口は名無しさんを傷付ける言葉しか出ない




「お前さんは俺のものなんでしょ?なら大人しく俺に滅茶苦茶にされなよ」





言った途端、俺の心も抉れて息苦しい



俺は名無しさんを傷付けながら、自分自身をも傷付けている



こんな時はこの痛みを忘れるため、名無しさんの体を貪ることにしていた






ピンと名無しさんの胸の丘を指で跳ねると、甘い声を上げて腰を引く名無しさん



少し触れただけで紅く立ち上がった頂に唇を寄せて舌を這わせると、熱に侵された瞳が宙をさ迷う



「んっぁぅ…やめて…」


「本当にそう思ってる?ここはもっとって言ってるみたいだけど」



名無しさんの足の間に自分の膝を入れて開かせると、蜜壺から愛液が漏れ光っている



「ちょっと触っただけでこんなにしちゃうなんて、お前さんも本当は期待してるんじゃないの?」



意地悪く笑いながら指を沈めると、愛液で溢れた蜜壺はすんなりと俺を受け入れた




「ぁんっ…ふぅ…」




どこをどう触れば名無しさんがどんな反応をするのかも、全て体が覚えている



きっと目を瞑っていても俺は名無しさんを昇天させることができるだろう




指を折り曲げて名無しさんのイイトコロを擦ると、いとも簡単に名無しさんは背中を弓なりにして絶頂を迎えた




「あぁ…ん…はっ…」


「…嫌だとか言ってても体は正直だよね」




皮肉に聞こえるだろう



また名無しさんの心は俺から遠ざかっていくだろうか



でも何故止められないのかは俺にもわからない







「………くっ…」






絶頂を迎えたばかりの蜜壺に己を沈み込ませると、快感から思わず声が出る




まるで獣のように抽出を繰り返す俺の下で淫らに声を上げる名無しさん



揺れる胸を力任せに揉みながら最奥を突くと、蜜壺の締め付ける力が強くなる




「ぁん!はぁっ…ぁん…さっ才蔵さん…っ!」


「いいよ、イキなよっ…!」




自分だってとっくに限界のくせに、名無しさんを先に絶頂させたくて、グッと堪えた





「ぁあっ!はぁん…っ!」










ビクビクと体を痙攣させて絶頂を迎えた名無しさん



更に速度を上げて後を追うように自身の激情を最奥に注ぎ込んだー…




















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