怪盗X

□聖なるX'mas
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驚いたように目を見開いた拓斗さんに、畳み掛けるように喋り続ける


「だから、浮気してますよね?」

「……意味わかんねー…」


(と…とぼけるつもり!?)


「私見ちゃったんです!日曜日に!拓斗さんが女性とジュエリーのお店で指輪のやり取りをしてるのを!!」


とぼける拓斗さんに怒りが込み上げた私は一気に捲し立てた

すると拓斗さんは、ハッとしたように驚いた顔をしてから、何かを考え込んで笑いを漏らす


「な…何笑ってるんですか!」

「わり…くくっ…お前、見てたの?」

「見てたのって…見たから言ってるんです!!隠そうたって、もう無駄…」




「じゃあ…はい」




「…え?」




目の前に差し出されたのは、可愛い包装がされた小さな箱



「…早く開けろよ」

照れたようにプイとそっぽを向きながら、押し付けるように私に小箱を渡す

まさかと思いながら、震える手で開けてみると…




「ゆび…わ…?」


拓斗さんは小箱に入った指輪を取り出して、私の左手の薬指にゆっくりとはめてくれる


それはピッタリと私の指に収まって、拓斗さんはホッとしたように溜め息をついた



「……マス……ント」

「え?」

「く、X'masプレゼント!」


「う…そ…」



左手の薬指にはめられた指輪はシンプルな可愛らしいデザインでキラキラと小さなダイヤが光っている


「こ…婚約指輪…お前、そういうの好きだろ…」


「こ…んやく…」


拓斗さんはさっきよりも更に顔を赤らめて、小さな声でそう呟いた


「本当は全部内緒で用意して驚かせるつもりだったけど、まさか見られてるなんてな…」

「え…?じゃあ一緒にいた女性は…」

「店にいた知らない女。指…お前と同じくらいの細さだったから、ちょっと借りた」

「じゃあ…全部私の…勘違い?」

「…そういうこと」


ヘナヘナと力なくその場に座り込むと、優しい顔をした拓斗さんが、そっと頭を撫でてくれる


「…そ…んな…」

「…つか隣に男もいただろ。早トチリすぎ…」


驚きの余り、言葉も出ない


嬉しさと、安心と、恥ずかしさと、一気に押し寄せる感情

そのまま放心していると、拓斗さんが一つ咳払いをしてから改まった様子で私の瞳を覗き込んだ



「…一応プロポーズのつもりだったんだけど…返事は?」


「…っ!大好き拓斗さん!」


そのまま拓斗さんの胸に飛び込むと、拓斗さんはしっかりと私を抱き締めてくれる

さっきとは違う温かい涙が頬を伝って、ここ何日かの不安がジワリと溶けていくのを感じた 


「…拓斗さん…酷いこと言ってごめんなさい…大好きです!」


「…浮気を疑ってたとか許さねー…けど絶対俺が幸せにしてやるから…」

























拓斗さんから落とされた深くて甘いキス

蕩けるような感触に体が疼く






拓斗さんが…欲しい




久々に触れ合った拓斗さんの体温が、死ぬほど心地よくて、温かくて…

お互い無我夢中で絡める舌


口の端から伝い落ちる唾液

拓斗さんは優しい手つきで私の服に手をかけた


「んぁ…っふ…」


下着の上からやわやわと胸を揉み上げられ、体に甘い痺れが走る

拓斗さんは片手でパチンとホックを外すと、下着を脱がせながら胸に指をツツツと這わせた


焦らすように周りだけをクルクルとなぞりながら、更に深くなるキス


早く触って欲しくて、体をモジモジとさせると唇を離してフッと意地の悪い笑みを浮かべる


「触って欲しい?」


「…っ…わかってるくせに…意地悪…」


「言ってくんなきゃ、わかんねー…」


首筋に舌を這わせながら、どんどん下りていく拓斗さんの温かい舌が胸の頂に触れるや否や、ピチャピチャとわざと音を立てながら、刺激した


「んんっ!ふ…ぅ…」


舐めては吸いを繰り返された胸の頂はピンと上を向いて、拓斗さんからもたらされる快感を待っている

片方の胸も指で転がされ、ジワリジワリと愛液が下着を濡らしていく感覚がした


「ぁっ…ふぅ!んっ…」


下も脱がされ、下着の横からスルリと拓斗さんの長い指が侵入する

そっと蜜壺に触れると、ピチャリと水音を立てて、拓斗さんの指を飲み込んだ


「…濡れすぎ…」

「んゃっ…だって…ぇ…っ!」


拓斗さんの指が折り曲げられ、蜜壁を擦ると更に強い快感が私を襲う


「んっ!だ…ダメ…拓斗さ…」

「いいから…イケよ…」



頂を吸われながら、刺激された蜜壺が強く拓斗さんの指を締め上げて、そして激しく鼓動した




































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