恋乱LB U

□倍返し
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耳慣れた足音が聞こえる

パタパタと歩幅の狭い足音

どうやら急いでいるのか割りと速い

いや、浮き足立つ…とでも言うのだろうか…

その様子から、これから彼女がどこに向かっているのかが、わかる



きっと俺の元へと急いでいるのだろう


足音一つでこんなにもわかりやすい…

「くくっ…」

愛しさ故…だろうか

からかいたくて、意地悪したくて仕方ない

(案外俺も子供かね…)


そっと目を閉じて、狸寝入りを決め込む

それと同時に名無しさんの声がした




「才蔵さん、ちょっとお願いが…あれ?」


静かに戸を閉めて、そっと俺の近くに座る


まさか狸寝入りだとは思っていないのか、彼女は俺を起こさぬように気を付けながら、ただじっと待っているようだ


(どうやって驚かそうか…)


色々と思考を巡らせていると、小さな手が俺の頭をそっと撫でた

「…………」


「……柔らかい…」


そう一言呟いてさわさわと俺の髪の毛を弄ぶ


優しく撫でるその手からは名無しさんの温もりが伝わってきて、狸寝入りの筈がついウトウトと本当に睡魔が襲ってきた


先程まで巡らせていた、どう驚かそうかという思考はどこかへと吹っ飛んで、このまま本当に寝てしまおうかという考えへと切り替わる


すると頭を撫でていた手が止まり、今度はツンツンと俺の頬をつつき始めた



「……ふふ…」


どうやら悪戯を始めたらしい


「…ぇぃ…」


小声で呟きながらみょーんと頬を少しだけ引っ張られる


「……………」


「ふふ…いつものお返し♪」


本当は今すぐにでも起きて仕返ししたいところだが、楽しそうなのでじっと我慢していると、光が遮られ影が俺を覆った




ちゅ……と静かな音を立てて唇に柔らかいものが当たる

「…っ…」


口付け…されたのか

触れるだけの軽い接吻

でもそれは、俺の欲情に火をつけるには十分過ぎた







「ひゃあっ!!」



「寝込みを襲うとは…いい度胸してるね」



クルリと体勢を変えて、名無しさんを押し倒すと顔が林檎のように熟れた彼女と目が合う



「お…起きてたんですか!?」

「むしろ本当に寝てると思ってた方が不思議だけど」

「えっと…あの…つい出来心で…」

「俺もお返ししてあげるよ…」

「んっ…」


柔らかな唇を塞いで、スルリと舌を侵入させると、口内を犯すように彼女の舌と絡ませた


混ざり合った唾液が糸を引いて名無しさんの口から溢れ落ちる

それを指で掬い取ると、見せつけるように、それをペロリと舐めた


「…お返し」

「…私はそこまでしてませんけど…」

「これで終わりだと思う?」

「……………」

「俺を煽ったのはお前さんだからね…」


ゆっくりと首筋に舌を這わせると、彼女独特の甘い香りが俺の鼻孔をくすぐる



「んっは…ちょ…さいぞ…さ…駄目…」

「…何で」

「…まだ昼間ですよ…」

「じゃあお前さんの体がよく見えて、楽しめそうだね」

「んぁっ…ちょ…ふ…」


襟をずらして胸をはだけさせると、冷たい空気に触れた頂がピンと上を向く


それを食むように愛撫すると、名無しさんが甘い声で鳴きながら体をピクピクと震わせた


桃色の頂を舌でつつき、指で転がす


ねっとりとした愛撫を続けながら、着物の袷から手を侵入させ、蜜壺に指を這わせた


「…溢れてる」

「んっ…ゃだ…ぁ…は…」


まだ開いてもいない蜜壺からは、一筋の愛液が漏れ出て、今か今かと待っているようだった

蜜壺から伝う愛液を指に絡め、小さな芽に指を行き来させるとビクンと体を大きく震わせる



「今日はこっちがいい?」

「んっ…ゃだあ…そこじゃな…ぁん!」

「せっかく明るいし、たまによく見てみるのも悪くないね…」

「ひゃ…やめて…ぁあっ!」


小さな頂を食んでいた唇を離して、名無しさんの膝を抱えたまま、紅く剥けた芽を舌でつつく


ガクガクと膝を震わせて、体を捩ろうとする名無しさんにお構い無しに芽を吸い上げたり、舌を這わせたりを繰り返した



既に蜜壺からは堰を切ったように愛液がトロトロと流れている


敢えて指を沈ませずに、芽だけを集中的に攻めると、背中を弓なりにさせてビクビクと体を痙攣させた

























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