幸せって

□いち〜てんこうせい〜
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ナレーターがお送りします

《キャー!!丸井君!!カッコ良い!!》

《キャー!!匂う君が此方見たぁ!!》

俺等がクラスに行こうとすれば騒ぎ出す女子。

ハッキリ言えば、ウザイ。


応援するのは良いんだが、騒がしくて応援ではなくなっているから女子は嫌いだ。


?「チッ…五月蝿いな…」

蒼い髪の少年の幸村 精市。

?「落ち着け、精市。黒オーラを出されると、赤也達まで怖がる。」

糸目の少年の柳蓮二。

?「でも、これは五月蝿いッスよ…」

ワカメhairの少年の切原赤也。

?「確かにのう。しかも、通り道を塞いどるゼヨ。つか、誰が匂う君ゼヨ…名前を間違えるんじゃなか。」

銀髪の少年の仁王雅治。


?「全く……梨夏さんと同じレディなのにはしたないですね。」

眼鏡を掛けているムスカ大佐のような少年の柳生比呂士。

?「コラァァァア!!静かにせんかァァァァア!!」

五月蝿い老け顔の少年の真田弦一郎。

?『おいおい…うるせぇぞ。』

いきなり、男子の後ろに現れた謎の青年。

幸「!?誰だい?君は…」

?『僕?知らない』

全員「はい?」

全員の声が重なった。

柳「知らないとはどういうことだ?」

『知らないとしか言えない。僕は君達男子に近寄りたくないんだ。それより、通してくれないかい?』

それよりで片付けてしまった青年。

仁「見掛けだけだと先生っぽいのぉ…」

青年をジロジロ見ている仁王。

『……キモ。ジロジロ見てんじゃねぇよ。つか、通せ。白髪』

一気に口調が崩れた青年に全員が驚きを隠せずに居た。

『ハァ…僕は此処に転校してきた生徒ですよ。誰が先生なんかになるか。』

柳生「貴女が転校してきた方だったのですか。なら、私達に近寄らないでください」

『……ねぇ、君さ、嫌、君達さ、何か勘違いしてない?僕は君達なんかどうでも良いんだ。つーか、近寄りたくもない。何故、男なんて醜い奴に近寄らねばならないんだ。全く。そんなことより、退けよ。』

幸「……女子が邪魔して通れないんだよ。」

幸村が退いて見せると、確かに女子の大群が道の邪魔になっていた。

『仕方無いな…。ちょっと少年達、退けてもらえるかい?』

仕方がなく、仁王達は退けた。

『お嬢さん達、此処に居たら通れないんだ。道を開けてもらえるかな?』

イケメンvoiceでその青年は言った。

《キャー!!カッコ良い!!どうぞどうぞ!!皆、道を開けて!!》

と、言いながら道を開けてくれた。

『ん、ありがとうね。(微笑み』

その青年が微笑むと女子が顔を赤くして騒ぎ出した。

丸「お前…凄いな!!」

『は?近寄るなって言ったよな?僕は男子が大嫌いなんだよ。』

その青年は丸井が近寄った途端その言葉を放ち、ギロッと真っ赤な目(カラコン)で男子を睨むとさっさと去ってしまった。

ジ「何だ…彼奴…。」

仁「構うなオーラを本気で放っておったな。あれは何か闇を持っとるゼヨ」

幸「……彼?の本性は後で分かるし、今は教室に戻ろうか。」

柳「そうだな。」


そうして、テニス部レギュラーとマネージャーは教室に戻った。
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