家族ごっこ
□トレーナーバトル
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『すまないが、一度、忘れ物を取りに行っても宜しいかな?』
幸「何を忘れたの?」
『大切な…友達。讖や海兎や月夜が一度も会ったことがない子よ。』
幸「じゃあ、すぐ取りに行って。10分待ってあげるから。」
……5分後…
『よし、やろ♪(ニコッ』
仁「じゃあ、行きんしゃい。コジョンド」
仁王が出したポケモンはコジョンド。
切「行けぇ!!リザード!!」
切原が出したポケモンはリザードだった。
『じゃあ、出ておいt』
《《《彩花ー!!!》》》
出ておいでと言おうとした所で透明の三体のポケモンが彩花に体当たりしてきた。
『いっつ〜〜!!ユクシー、エムリット、アグノム、いきなり突進しないでよ。』
ユ《だって彩花が居たんだもん♪》
ア《体当たりしざるおえなかった。》
『しなくて良いから!!』
エ《久し振り!!彩花!!》
そう、体当たりしてきた三体のポケモンは、エムリット、アグノム、ユクシーだった。
ユクシー達は姿を見せた。
仁「!!!?」
切「伝説のポケモン…ユクシー、エムリット、アグノム…。GETしてぇ!!」
ユ《は?僕達をGETするとか生意気》
『……ユクシー達を捕まえようとするなら、私は貴方達を殺すわよ?』
切「お前のじゃねぇんだから良いじゃん!!」
『は?(激黒)僕の友達だよぉ?ふざけんなよ?餓鬼が(激黒)』
性格が変わった瞬間であった。
幸「赤也、ユクシー、アグノム、エムリットはGETしてはならない伝説のポケモンなんだよ?」
切「そうなんスか?チェッ」
ユ《捕まる気ないけどね。》
『まあまあ。』
ア《それより、バトルするんでしょ?僕も出してほしいな♪》
エ《あー!狡い!!エムリットも出してよ!!》
ユ《僕は見ていたいな♪》
『んじゃ、ユクシーは私の隣で見てて♪(ニコッ)じゃあ、アグノム、エムリット宜しくね♪(ニコッ』
ア《宜しくね、彩花///》
エ《お願いしまーす♪彩花//》
『白髪と一年、お先にどうぞ』
白髪と呼ばれた仁王は軽くショックを受けた。
仁「じゃあ、行かせてもらうゼヨ。コジョンド、飛び蹴りじゃ。」
コジョンドは一瞬迷い、エムリットに飛び蹴りした。
エムリットのHPが少し減った。
『ん、今ひとつかな?』
エ《まだまだやれるよ♪》
『ごめんね、もう少し頑張ってね。』
切「リザード、アグノムにシャドークロー!!」
リザードはアグノムにシャドークローを繰り出した。
効果は抜群だ。
しかも、急所に当たった。
アグノムのHPは半分減った。
『アグノム!?大丈夫?』
ア《まだ……大丈夫です。》
『なら、行くよ』
彩花の声のトーンが低くなった。
『アグノムはコジョンドにサイコキネシス。エムリットはリザードに冷凍ビーム。』
アグノムはコジョンドに向かってサイコキネシスを繰り出した。
効果は抜群だ。
コジョンドは目を回して倒れた。
エムリットはリザードに向かって冷凍ビームを繰り出した。
此方も効果は抜群だ。
そして、リザードも目を回して倒れた。
『私の完全勝利♪(ニコッ)ありがとう、アグノム、エムリット』
ア《此方こそありがとう。楽しかったよ♪(ニコッ》
『なら、良かった♪(ニコッ』
エ《またバトルさせてね♪(ニコッ》
『ん、じゃ、もう行くの?』
ユ《うん、またね。彩花》
エ《バイバイ♪》
ア《さよなら》
『ん、バイバイ♪また遊ぼうね♪(ニコッ』
ユクシー、アグノム、エムリットはまた透明になり、何処かへ行った。
『……さーてと♪私はポケモン相談所に帰ります。』
幸「あのさ、ちょっと聞いてもらいたいポケモンが居るんだけど…」
『!!そっちが依頼なら早く言ってよ。出してみて。』
幸「分かった。」
幸村が出したポケモンはズガイドスだった。
『……ズガイドス…か。』
ズ《……誰だ?魔王じゃねぇな》
『魔王?私は彩花、宜しくね(ニコッ』
彩花はズガイドスの目の前に手を出した。
ズ《何故お前と宜しくしなきゃいけねぇんだよ!!》
ズガイドスは彩花の手に頭突きをした。
『いっつ〜〜!!警戒しないでよ。私は其所の魔王みたいに捕まえたりしないからさ。』
ズ《んなもんわかんねぇだろ。人は見掛けによらねぇからな》
『あはは、普通の人ならそうかもね。ねぇ、ズガイドス、君は他の人と……嫌、君のご主人と話をしてみたくない?』
ズ《出来るのか!?》
『それくらい余裕です。ちょっと此方に来てください。』
ズガイドスは少し彩花の方に来た。
『ん、ありがとう。じゃあ、行くよ。擬人化=x
すると、ズガイドスはみるみる人間の姿に変わっていった。
濃いブルーの髪に濃いブルーの瞳の美少年に変わった。
ズ「俺が…人間になってる!?」
『ん、これならご主人と話せるでしょ?話終わったら言ってね。元の姿に戻してあげるから。』
ズ「ありがとう、彩花。」
ズガイドスは幸村の方に行き、
ズ「俺はまだお前をご主人とは認めねぇ。認められたいと思うなら、黒魔術とかじゃなくて自力で認められるようになれ。GETしたからってイイ気になんじゃねぇよ。」
『……』
幸「分かった。これから認めさせてあげるから覚悟しなよ?ズガイドス。」
『終わった?』
ズ「ああ。ありがとうな。」
『良かっt』
彩花が良かったと言おうと振り向いた次の瞬間であった。
チュッとリップ音がテニスコート上に響いた。
ズ「お礼だ。」
『え…え…え………////』
顔を真っ赤にして彩花は硬直していた。
『っ〜〜/////』
ズ「それと宣戦布告。俺、彩花に惚れたから、彩花…覚悟しろよ?」
『ぎ、擬人化解除!!//』
ズガイドスは元のポケモンの姿に戻った。
周りの人も最初は硬直していた。
幸「それは俺にも宣戦布告しているのかい?ズガイドス」
ズ《当たり前。》
『は、恥ずかしい…///』
彩花は顔を真っ赤にして、コートから出ていった。
幸「あーあ、水野さん行っちゃった。」
仁「にしても、驚きゼヨ。」
柳「何がだ?」
仁「彼奴、伝説のポケモンレシラムをもっちょったゼヨ」
切「格好良かったッス」
雑談中のテニス部レギュラーであった。