完璧少女
□どうしてこうなった?
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……仕事が終わって…
彩花は部屋に居た。
外の天気は雨…
それも最悪な事に雷が鳴っていた。
彩花は王女だが、精便器のような扱いを受けていた。
それも何故か雨の日…雷の鳴っている最悪な日ばかり…。
彩花は布団に潜り、ガタガタと震え、静かに泣いていた。
ただの雨ならまだしも…苦手な雷も鳴っていたせいで彩花は生と死の境目をさ迷っている感じだ。
『……誰か…助けて…怖い…』
か細い声で彩花は助けを求めるしかなかった。
だが、か細い声のせいで誰にも聞かれずに空気の中に消えていくのだ。
その時、誰かが扉をノックした。
幸「水野さん、大丈夫かい?酷い雷だけど…」
『……。』
幸「……水野さん?」
ガチャッと扉を開けて入ってきたのは幸村と仁王であった。
『っ……だ、い…丈夫…だ。』
頑張って出した声だが、やはり震えていて
仁「大丈夫じゃなかろ。一人で泣いていたんじゃろ?俺等の前で…俺の前だけで良え。弱味を見せとくれ…」
すると、ソロソロと布団の中から震えながらも顔を出した彩花。
『す、まな…い。』
小刻みに震えていて、何時もの彩花とは思えないような感じであった。
仁「……こんなに震えちょる」
幸「……水野さん、ごめんね。怖いのに一人にして。それも、男ばかりの合宿に連れてきてしまって。」
『だ、い…丈夫…だ。』
震えながらも少し微笑んだ彩花は何時もの彩花の10倍は可愛らしかった。
幸「っ…///」
仁「は、反則じゃ////」
『……眠…い…』
彩花は疲れたのか、何故か幸村の手を掴み眠った。
幸「〜〜っ////」
仁「……一応落ち着いたようじゃな。でも、幸村が羨ましいゼヨ」
……そんな話をしているとも知らずにぐっすり眠る彩花。
寝顔がまた可愛らしいので、ある意味死にかけの二人であった。