え、女子ってバレないんですが?

□授業開始1日目。
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「酪農科学科の諸君、入学おめでとう。これから1年間、君達は全員寮生活をしながら勉学を励み、農場実習する事になる!」





「わが大蝦夷農業高校(エゾノー)は農業化学科、酪農科学科、食品科学科、農業土木工学科、森林科学科とあるが、特に実習が多いのが君達の酪農科学科!」






「ここの農場では様々な家畜を扱っているので基本農場が休みという事は無い!」





「なのでローテーションで朝晩、家畜の世話をしてもらうことになる!」






「まずは牛舎!」






そう、先生に案内された牛舎は小さく、不死魔国の方がこの牛舎の何十倍とある。





「放牧型酪農のモデルとして───」





チラッと周りを見ると仔牛に服を吸われている八軒が居た。




八軒「ほわぁ!?」





「あー、悪い悪い。今仔(こっこ)の寝ワラ替えてたんだわ。南先生、そいつ寝床入れといてー。」




南「はいよー。」





八軒「え?え?(ほっとくのか?逃げないのか…?捕まえといた方がいいんじゃ…)」





とでも、考えているのかな。八軒が牛を捕まえようと頑張っている。
そして、牛はそれを華麗に交わし、逃げた。のを、八軒が捕まえる為に追いかけて行った。






『アホだな。哺乳バケツ見せたら来るのに…』






南「お、水侍はよく知ってるな。実家農家か?」





『まあ…』






言わないけどね。なんて、話していると女の子が八軒の後を追っていった。
まあ、女の子も行ったし、迷子になってそのままってことは無いべ。







ってことで、僕らは他校舎の案内を南先生にしてもらい、教室に戻ることとなった。







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