題名のない日々

□White Lie
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キスは受けるばかりで、自分からしたことはないかもしれない。

彼女とのキスも、相手にせがまれてする程度だった。
男として、そういうことに興味がなかった訳ではないし、好いと思わなかった訳でもない。

だけど、あまり自分からしたいという気は起きなかった。




―でも…。

廻志とのキスは好きだ。



単純に巧いのも理由だけど、廻志のキスは優しくて…―。



愛されてるんだ、と錯覚する。




裏返せばそれは、俺が廻志を愛しているのかもしれない。





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