Love rouge

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夜中過ぎまで、



激しく抱かれた。









途中で、記憶がとんでいた。









目を覚ましたら、朝になっていた。









まだ頭はボーッとしていて、

身体は熱をおびていた。









「………あっつ」









私は小さく呟いて、隣に気持ちよく

眠るたぁーくんを見た。









たぁーくんの寝顔はかわいくて、

胸がキュンとなった。









触れたくて、手を 差しのべた。









その瞬間に、抱きしめられた。









「たぁーくん………起きてる?」









たぁーくんの身体も熱かった。









TAKAHIRO「………寝てる」









たぁーくんは小さく呟いた。









私はたぁーくんの胸を軽く 押して、

たぁーくんから離れて、

たぁーくんを見た。









たぁーくんは眠そうな顔で私を見た。









「眠そう………おはよ」









たぁーくんは私の頬に触れて、








軽いキスをした。









TAKAHIRO「昨日は悪かったな、
無茶しすぎた。」









「………いいの、平気、」









TAKAHIRO「……紗羅、あのさ…」









たぁーくんは私を見つめながら、

言った。









TAKAHIRO「……俺……紗羅が……
………好きだ……だから、さ」








「………………」









たぁーくんは強い眼差しで、私に言った。









私は何にも言えなかった。









だって………









タカくんがいるから………









でも………









私だって………









好きだもん………









離れたくないもん………









私はたぁーくんの胸に顔を埋めた。









「………私も………好き………
でも……私には…………」


TAKAHIRO「わかってる。岩ちゃんだろ?だけど、俺………紗羅を離したくないんだ………」








「私も………離れたくないよ…
でも………」






TAKAHIRO「紗羅がよければ、
内緒で付き合わないか?」








「えっ?」









私はたぁーくんの問いかけに、


ビックリして、たぁーくんから離れて、


たぁーくんを見た。









たぁーくんは微笑んで、言った。









TAKAHIRO「誰にも言わず、付き合うんだよ、紗羅は岩ちゃんと付き合ってるし、だから、表に出さず、隠れて、俺達だけの内緒で付き合うんだ」








「たぁーくん、そんな………
私、できないよ……たぁーくんを傷つける。無理だよ………」








TAKAHIRO「じゃあ、このまま別れるか?もうこれっきりにしてさ、
紗羅はそれでいいのか?」









たぁーくんは難しそうな顔をした。









私のなかで、答えなんてもう決まってる。








私はたぁーくんにしがみついた。









「イヤ………たぁーくんと別れるのはもっとイヤ………」









TAKAHIRO「じゃあ決まりだな」










たぁーくんは私を強く抱きしめた。










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