..xoxo..
□4 私にはできない
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ケイジさんは私の胸ぐらを力強く掴んだ。
ケイジ「お前は逃げられないんだよ。アキラに言ったよな?なんでもするって。それが答えだ。いくらショウが助けても、逃げられないんだよ。わかったら、大人しく借金払え」
ケイジさんは低い声で私にそう言って、
私を力強く離した。
私はその勢いで倒れ込みそうになったのを、
ショウさんが後ろから私を支えた。
ショウ「ケイジ。いい加減にしろ。
怯えさせてどうする。コイツは何も悪くないんだよ」
ケイジ「お人好しにもほどがあるぜ。アキラの後始末なんてやめろよ。俺はもう付き合いきれないからな」
ケイジさんは冷たい目で私たちを見て、
タバコを加えた。
ショウ「俺らがアキラを助けないで、誰が助けるんだよ。アキラは俺達を頼ってるんだぞ」
ケイジ「お前、一人でアキラを支えろ……車は返してくれ。俺はもう………じゃあな」
ケイジさんはタバコに火をつけながら、歩き出した。
ショウ「ケイジ」
ショウさんは小さな声でケイジさんの名前を呼んだ。
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