..xoxo..
□2 お願いだから…
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車はいかがわしい、店の前で止まった。
「降りろ」
私はしぶしぶ、車を降りた。
そして、アキラさんの後ろを歩いた。
中に入れば、事務所みたいな所に通されて、
アキラさんはソファーにドカッと座った。
私も、横にチョコンと座った。
店長らしき人が、わけわからない説明をしている。
アキラさんを見れば、タバコを吹かしながら、
顔が強張っていた。
「この子ならすぐにでも、売れますよ。とりあえず、写真取らなきゃですよね。制服もいいけど、これに着替えてきてくれる?今日からでいいですよね。今日は金曜日だから、いい人いっぱい来ますよ」
机に置かれた、衣装は透け透けのランジェリーで、
私はすぐに分かった。
ここはヤバイ………
私はすぐにアキラさんを見た。
「着替えてこい」
アキラさんは考えずに、私に吐き捨てた言い方で言った。
「とりあえず、今日は10人ぐらい相手してもらって、」
じゅっ………10人って………
私………できない………
莎羅「………できません………」
「へっ?なにいってんの!!今の高校生なら、そんぐらいの相手できるでしょう?初めてでもあるまいし」
店長らしき人はニヤニヤとしながら、私に言った。
莎羅「………私には………無理です………」
私はアキラさんの手を両手で掴んだ。
アキラさんは一瞬、驚いた顔をした。
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