..xoxo..
□4 私にはできない
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ショウさんの握る手は、熱かった。
ショウさんの後をついていくのに必死だった。
建物を出れば、ケイジさんがタバコを吹かしながら、車にもたれていた。
ケイジ「遅かったな」
ショウ「悪いな。アキラは?」
ケイジ「……いつものとこだ」
ケイジさんは私を見た。
ケイジ「………俺は関わりたくないからな」
ケイジさんは私を睨んで、吹かしていたタバコを捨てた。
ショウ「わかってる。コイツは俺が」
ケイジ「お前は何もわかってねぇな。莎優は白木さんのとこにいるんだよ、アイツはもうやべえぞ。だから、お前も手を引け」
ケイジさんはショウさんの胸ぐらを掴んで、言った。
私はショウさんの手を離した。
莎羅「姉の居場所知ってるのに、なんで私が………」
ケイジ「お前はカモにされたんだよ。アキラにな。ケンチに、そして、姉に」
莎羅「………」
ケイジさんのいっていることがわからない。
何を言ってるのかさっぱりわからない。
ケイジ「アキラは白木さんに言われて、お前の家に行った。アキラは白木さんの犬だからな」
ケイジさんは私を見て、笑いながら話した。
莎羅「ショウさん!私………どうなるの……?」
私はケイジさんの姿を見て、
怖くなって、ショウさんの腕を掴んだ。
ショウさんは私の手を温かく包み込んだ。
ショウ「大丈夫だよ。俺が、」
ケイジ「ショウ。首つっこむな。アキラに殺されるぞ!!」
ケイジさんは私の手を包み込んだショウさんの手を振り払った。
そして………
私の胸ぐらを掴んで、言ったんだ。
逃げられないと………
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