..xoxo..

□2 お願いだから…
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私は制服のまま、黒塗りの高級車の後部席に乗って座った。










横にはアキラさんが、運転手がケイジさん、横にはショウさんが。










発車しようとしたときに、


呼ばれたような気がした。










私は振り向いた。









柚季が走って、私を呼んでいる。









私はアキラさんを見た。









「少しだけだぞ」









私はコクリと頷き、車を降りて、




柚季に近づいた。










柚季は泣きそうな顔をしながら、私を抱き締めた。









ごめん、ごめんと何度も謝った。










私は柚季をゆっくりと離して、

笑顔を見せた。










莎羅「………大丈夫だから」










柚季「これから、どこに行くの?会える?」









莎羅「わからない……けど、絶対に会えるから、泣かないで、」









柚季は私に封筒を差し出した。









柚季「私の全財産……使って……」









莎羅「柚季!使えないよ……貰えない……」









私は柚季に突き返した。









柚季は私の手を取り、封筒を握らせた。









柚季「いいから、貰って。私が後悔しそうだから……」









莎羅「じゃあ………借りるね」









柚季に精一杯の笑顔を見せて、私はまた車に乗った。









車が発車しても、柚季はその場に離れず、


車だけを見つめていた。










私は柚季に貰った封筒を必死に抱きしめた。









大事そうに………










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