Love rouge

□†・・・6
3ページ/10ページ













姉はシャンパンを飲み干して、




また注いだ。









私も飲み干して、注いでくれた。









美紗「で、シたの? 」









姉は頬を赤らめながら、聞いてきた。









私は戸惑うことなく、頷いた。









美紗「そうかー、シたのかぁー
よかった?」









「まだわからないよ、初めてだし、」









美紗「2回目からが危ないよ、
欲しくて、欲しくてたまらなくなるから。あんたはそれだけでやめといた方がいい……まだ高校生だし、
相手は?同級生?まさかっ!!」









「お姉ちゃんには関係ないでしょ!!お姉ちゃんこそ、」









美紗「私はいいのよ、
大人のひと?」









「そうだよ、大人の人だよ、
これでいい?」









お姉ちゃんは苦い顔をした。









美紗「大人の人か、まずいな、
初めてが大人のひとなんて、ヤバイなぁー、」









姉が変なことを言ってきた。









「なんで?」









私は意味がわからないから、聞き返した。









美紗「だってね、経験が豊富だから
あんたはいろんなことを教えられたのよ、ますますヤバイじゃない」









「………………」









確かに、たぁーくんは、

経験がたくさんあると思う。









だけど、そんな、教えたとか、









私は何にも考えなかった。









美紗「まぁーほどほどにしなさい、










姉はそう言った。










「お姉ちゃんは?うまくいってるの?」









美紗「まぁまぁかな、もう、
男はこりごり……一人になろうかな」









姉は小さく呟いた。










姉と初めて、語り合った気がする。










なんであんなに話したのかはわからない………









ひとつわかったのは、






私も姉と同じようになるということ。










私は気づいたら、深い眠りについていた。









起きたら、ベッドに寝ていた。









「……頭、いった……」









頭が割れるほどに痛かった。









私はベッドから下りて、フラフラで

部屋を出た。









「おねえちゃ」









リビングに行けば、シャンパンの
瓶がそこら辺に転がっていた。









私は踏みそうになったのを、なんとかこけずにすんだ。









「もう、」









頭がボーッとしていた。









私は下を向いていたから、気がつかなかった。









顔をあげた。









「!!!」









私はその光景に驚いて、

崩れ落ちた。









私は口を手で押さえた。









姉が、男の人と、シテいたからだ。







私は声が出せず、その光景を見ていた。










逃げたかった。










私は、すぐに立ち、









早歩きで部屋を出た。









姉が見ていたとは知らずに、









姉のマンションを出て、









私は気づいた。









何にも もたずに出てきた。









鞄もスマホも置いてきた。









スカートのポケットを探った。









スマホが出てきた、









いつも使っているスマホだった。









もう一個のスマホはカバンのなかに入れっぱなしだった。









「最悪だ………」









私は仕方なく、家に帰ることにした。










次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ