Love rouge
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家を出て、スマホを手にして、
タカくんにラインをした。
けど、返事は来なくて。
「どうしよう………」
いまさら家に帰ることはできない。
皐月の家に行こうかな………
行ったらいろいろ聞かされそう。
姉の家は行きづらいしな、
公園で待ってようか。
連絡が来るまで、公園で待つことに、
ブランコに乗った。
数分待ったら、タカくんから連絡が来た。
会えないと書かれていた。
「どうしよう………どこにいこう………」
考えても考えても答えは見つからず、
とりあえず、街に行くことにした。
ブラブラして夜中にでも帰ろう。
コインロッカーに荷物をいれて、
新宿を歩いた。
新宿を歩けば、すれ違う人が私を見ている。
私………なんか変かな……
≪おねえさーん!可愛いね!体験しない?お金もらえるよ!!≫
知らない男の人が私に声をかけた。
「体験?なんのですか?」
≪簡単だよ!!相手してればいいから!行こうか?≫
「えっ?わたし」
?「離せ、待たせて悪かったな!」
≪男いたのかよ≫
困っていたとこを誰かが助けてくれた。
「あっありが、たぁーくん。」
TAKAHIRO「紗羅、なにやってんだよ。あぶねーだろ」
助けてくれた人はたぁーくんだった。
「たぁーくんこそなんで?」
TAKAHIRO「撮影の帰り。撮影、この近くだったから、とにかく場所、変えよう」
たぁーくんは私の手を掴んで、歩き出した。
私も、たぁーくんの後をついていく。
歩きながら、たぁーくんは言った。
TAKAHIRO「うち、くるか?」
私は頷いた。
どうせ、行くとこなかったし。
TAKAHIRO「待ってて、タクシー拾うから」
たぁーくんはタクシーを拾いはじめた。
タクシーが止まった。
TAKAHIRO「紗羅、」
私はたぁーくんの元に行き、言った。
「たぁーくん、駅によって、
荷物 取りに行かなきゃ」
TAKAHIRO「わかった」
私はたぁーくんに誘導されて、
タクシーに乗った。
あのとき、
タクシーに乗らなければ、
よかったのかな………
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