Love rouge

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たぁーくんの後ろ姿を見送った後に、









タカくんが出てきた。










タカくんは苦い顔をしていた。










「………」










岩田「………さっきは悪かった」









タカくんは小さい声で謝った。









私は首をふった。









タカくんが私の隣に座った。










岩田「………紗羅、俺………」









タカくんが話をし始めた。









岩田「俺………彼女がいるんだ……
でも、もう、俺は好きじゃないし…
すぐに別れるつもりなんだ……
だから……急にこんなこと、おかしいかもしれないけど…………
俺………紗羅が好きだ………」









「……タカくん……」









タカくんは私の方に体を向けて、



私の手を握った。









岩田「初めて会ったときから、
好きなんだ………だから………」




「……私も………好き………」











私はタカくんを一瞬見て、


恥ずかしくなりすぐにうつ向いた。









岩田「付き合ってくれる?」









タカくんは私の顔に手を当てて、

私の目を見て、言った。









私は、静かに頷いた。










タカくんは私を強く抱きしめた。









岩田「………紗羅………」









私もタカくんの背中に手を回して、

抱きしめ返した。









そして、タカくんは、




私をゆっくりと離して



私を見つめて、









ゆっくりと顔を近づけてきた。










私は目を閉じた。









心臓がうるさいほどに鳴っていた。









タカくんは私にキスをした。









私はまたいっそう、心臓が高鳴った。










これが、恋なんだ………










私は初めて、本気で恋をした。










16歳の春だった、、、










この幸せが………










続ければいいと………










心から思った。










なのに………










なんでなんだろう………











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