【長編】閉じた箱が開くとき

□閉じた箱が開くとき プロローグ
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―――小学校を卒業して中学に上がって、高校生になって、大学生を経て社会人に。
いつか好きな人の一人くらい出来て、結婚して子供を持つ。


当たり前だろ?


妹と喧嘩して、親友と笑って、親の作った飯を食って一つ屋根の下で家族全員で眠る。


これだってびっくりするくらい当たり前だ。


けれど、こんな自分の『当たり前』は、ある日普通じゃなくなった。


たった一人の少女と出会ったせいで。
 

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