探偵×生物災害
□01
1ページ/1ページ
ハニガンから交信は、休日を謳歌していた私たちにとってなんとも間の悪いものだった
政府と反政府組織が対立する東スラブ共和国でのB.O.W.目撃情報
そして、T、G-ウイルスやプラーガを所持した女性のドイツへの逃走
バカンスを楽しもうとしていたレオンと、北欧でのんびりと過ごす予定だった私
交信を取った瞬間の私たちの顔を見て、ハニガンは苦笑した
「東スラブ共和国の件は、以前から少しうわさにはなっていたものだな…なんでも、人間がB.O.W.を操っているようだと言われているらしい。本当かどうかはわからない」
B.O.W.…いわゆる生物兵器が実践投入されるのは違法で、これが事実ならばこの国は相当危険な状態であることになる
なんせ、化け物が国内を徘徊しているのだ
「マグノリアは、7,000人ほどの村人が住んでいる村
…アリシア・ブラウンという女性ががなぜここへ逃げ込むのかはわからないわ」
『名前まで割れてるなんて…その女性何者なの?』
「なんでも、日本で暗躍していた組織に関係している女性らしいの。組織自体は壊滅に至ったんだけど、その女性だけ今も逃走中。FBIからの情報よ」
「FBIが追っている人物…ということか」
『とにかく、どっちも悠長なことは言ってられないってことだね』
こちらとしてはどちらも見過ごすわけにはいかない
話し合いの結果、私たちは別々に調査を進めることになった
レオンは東スラブ共和国
私はドイツ近郊の村、マグノリア
そうして、私たちは再び戦線の地に身を投じることとなる
歪んだ運命の歯車は動きだした
ウンディーネは牙をむく