左右される運命(DB超原作)

□ビルスの予知夢
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突如現れた史上最強の敵魔人ブウ。


その圧倒的な力の前に地球は絶体絶命のピンチに見舞われた。

しかしサタンの呼びかけで遂に全宇宙の元気を集めたスーパー元気玉が完成。


遂に悟空とアルトは魔人ブウを倒し地球は平和を取り戻した。










それからしばらくの月日が流れた…


悟空は農作業の格好をして眠たそうにトラクターを運転をする。


『悟空〜、運転変わろうか?』
「んや、オラがやる」


あくびをしてるのに変わらせてくれない悟空は、悟空なりの気遣いだろう。
今日本当は家で過ごすはずだったけど天気がいいということで悟空の畑仕事を眺めながら読書をしている。

そろそろ悟天が来てくれる時間だな、と思っていたら遠くの方から悟天が飛んでくるのが見えた。


「おとうさーん!おかあさーん!弁当だよー」
「おう悟天、なんだ学校はもう終わったのか?」
「今日は日曜日だよ」
『朝、悟天休みだって言ったじゃない』


軽く飛んで、悟天の隣に降り立つと悟空は一度トラクターを止めた。


「そうだったか?じゃあ、ちょっと代わりにこいつ運転してくれ」
「いいけど…」


悟空がトラクターを降りる。
それを見て慌てて止めた。


『ちょっと、私運転しとくから悟天にやらせるなんて…』
「ちょっとだけだから、な?アルトはオラと一緒に飯くおうぜ!」
「お母さん、ボク運転できるからお父さんと食べてていいよ!ボクもう食べたから」


子供に促される私って……と思うが、本当に大丈夫?と、確認して悟天に任せることになった。

そして、悟空の隣に座りもう開かれたご飯を少し食べる。


「そんな心配なくても大ェ丈夫だろ?」
『もう、悟天だってわざわざ気を利かせてくれてるし…』
「悟天、アルトの事大好きだからなぁ…ちょっと妬けんな」
『何、自分の子供に妬いてるのよ』


そう言って笑うと、アルト……と悟空が真剣な顔をしていて顎を救われる。
近づいてくる悟空の顔にドキドキして動けなくなると一瞬影が出来て唇に柔らかい感触が残る。


『悟天いるのに…』
「ほらまた悟天の話しになる…ちょっとオラの方に意識向けてくれよなぁ」
『大丈夫だよ、私悟空のことちゃんと好きだから!』
「へへっ、オラもアルトんこと好きだぞ」


軽くキスされて、お互いに笑う。


「ぷはーっ、食った食った!!ごちそうまでしたー!」
『修行するの?』
「あぁ、一緒にやるか?」
『いや、私はいいよ』
「久しぶりに組手やろうぜ?一緒にやること少ねぇからよ」
『少しだけだよ?』
「よっしゃ!」


お弁当を片付け、悟空と向き合う。
食後の運動がてらにいいだろうと私は思うけど悟空は修行として考えてるんだろうなぁ。

運転してる悟天に申し訳ない。


「オラから行くぞっ!」
『被害出さないでよ』
「あぁ」


私達がちょっと力入れて地面を殴れば穴が開いてしまう。
畑のところでそんなことするわけにも行かないから緩くやらないといけない。

なのに悟空はかなりのスピードで…いや、私にはまだ遅く感じたがそこそこのスピードで攻撃をしてきた。
普通に避けることはできたが、衝動波が結構あったみたいで少し離れた岩が崩れ落ちた。


『私のスピードについてこれるかな?』
「おっ、本気かアルト?」
『まさか、ここを壊しちゃうから軽く…ね!!』


足に力を入れて瞬間的に悟空の背後に回ると首を狙い、回し蹴りをする。
だが寸のところで止められ、足を掴まれる。

舞空術で浮いている状態の私は掴まれた片足をそのままにもう片足で狙うが、サッと避けられる。
気功波を打ち込もうとした瞬間、ガコン!!と大きな音が聞こえ、ビクッとすると悟空と一緒に音のした方へ振り向く。

悟天の運転していたトラックが落ちるのを見た瞬間私達は瞬間移動をして、悟空はトラクター、私は悟天を抱き上げて被害がなく終わった。


『怪我はない?』
「大丈夫だよ!」
「悟天、ちゃんと運転しないと修行に集中できねぇだろ」
『まぁまぁ、いつでも出来るんだからいいじゃない』


悟天をそっと離すと自分で飛んでいた。
悟空はトラクターを地面に放りなげた。


「ほんとはさ、界王様のとことか行って修行してぇんだが…アルトついてこねぇしよ」
『一人で行けばいいのに』


子供みたいだね、と笑うと一緒にいてぇからな。と照れ笑いする悟空にこっちまで照れそうになる。


「お父さんならもっと儲かる仕事があるって誰かが言ってたよ?ミスター・サタンみたいに」
「オラはこうしてさぼりながら修行するのがすきなんだよ。な、アルト」
『え、わたし?』
「アルトも修行好きだろ」
『まぁね…あ、あれなんだろ?』


飛んできた車に首を傾げると窓から顔を出したサタンだった。



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