黒白の姫(原作

□第23夜
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竹林の中に一人の女の子、フォーが歩いていた。


「(死人の臭いだ。でも、なんも見えねーぞちくしょー。何なんだよこの霧…)りっ!!?」


フォーが躓いて転んだ。
それを見てみるとアレンの死体だった。
完全に瞳孔が開いてる。
そして、隣に力なく倒れているマラタ。


「あちゃぱー、こりゃもう手遅れだ」
『………………だ………れ』
「…!?意識があるのか…!?」
『…………アレンは……生きてる、か…ら……助け………て…』


マラタはまた意識を失って返事をしなくなる。
フォーはアレンとマラタを抱えて自分の来た道を戻った。












「大丈夫かリナリー!?」
「大丈夫…早く3人を……空で強い光が見えた。どれだけ探しても見つけられないの…!!」
「……見つかるさ」


ラビの鉄槌を伸ばしながらみんなを探してるといきなり爆発音が聞こえた。
それはティムとミュウだったけど、なぜかアクマに追いかけられている。
ティムだけに当たりそうなギリギリのところでリナリーが助けた。


「あちゃー!エクソシストだ」
「オレの弾(ミサイル)ゥゥー!!」
「惜しかったね」


アクマがそんな会話をしてると下に"火"の文字が浮かび上がる。
それは炎柱になり、アクマを呑み込んで破壊した。



その後にリナリーとラビはティムとミュウに従って竹林に入る。
そして、ティムじゃなくミュウが記録を見せた。


「血の跡…ここにいたんだ…。でもいない…どこにもマラタとアレンくんがいない…!」

ピピッ

《聞こえるかラビ》
「…何?」
《港へ戻れ 使者が来た》



ラビ達は港に戻るとウォンというアジア支部の補佐役に会った。


「こちらの部隊のアレン・ウォーカーとマラタカサイは我らが発見し引き取らせて頂きました」
「本当に…!?彼は…アレンくんは…マラタは無事なの!?今すぐ会わせて!」
「あなた方は今すぐ出航なさってください。二人とは…中国でお別れです」
「リナリー、ミュウのメモリーを見ただろ。俺たちは進まなきゃならないんだ」


みんなが辛い顔をして、リナリーが泣いた。
ここでアニタがウォンに船の修理が…と言ったところでミランダが出てきた。


「みなさん、少し下がっていてください」


ミランダは腕につけてる刻盤(タイムレコード)をおろし、船を包囲して時間回復(リカバリー)をした。

ちゃんと発動できたことにミランダ自身はホッとするが、他の人はその光景に唖然として開いた口が塞がってなかった。

それを見てミランダがでしゃばっちゃったと勘違いして海に飛び込んでしまった。



もちろんそれを助けたのはラビ。
ラビも怪我して痛がっていたけどブックマンに強制的に飛び込まされていた。








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