黒白の姫(原作

□第16夜
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走っている汽車の一番最後にみんなで集まってた。


「オレっすか」


アレンがいないことに気づいた一同はラビの鉄槌でアレンを探しに行ってもらうことにした。


「行け、今ならお前の如意棒でひとっ飛びだろ」
「槌だよパンダ♡押すなボケ」
「なぁんかヤな予感すんなぁ〜」
『私もついていくよ』
「すまんの、そのほうがありがたい」
『ミュウ、おいで』


ミュウを連れて行くことにしてティムは残す。
そしてラビの槌で駅に戻った。


『………誰も…いない……』
「ホントに誰もいねぇさ。どうするんさ?」
『ちょっと待って…』


心の中でイノセンスの二人に話しかける。


『(アレンはどこ?)』
"まっすぐ行って…右に曲がったところのすぐに騒いでいる家がある。そこにウォーカーがいる"
『(ありがと)…ラビ、こっち』
「へ??」


フェンドが言ってくれたように歩き続けると大きめの教会みたいな家みたいな家があって窓から覗けばアレンが椅子に拘束されて脅され…ゴホンッ、誘われていた。

アレンは怖がっているけど。


「どうするんさ?」
『決まってるでしょ』
「やっぱな」


ラビとニヤッと笑い中に侵入する。
不法侵入なんかじゃないからね!!

ラビは気づかれないようにアレンのそばの樽の中に入る。
私はこの後の展開を知っているから天井の木の上をつたってアレンの真上のに行く。

どうやら吸血鬼の話をしてるみたい。


「うそぉ」
「黒の修道士様がもう一人ーー!!」


皆が襲い掛かってラビも椅子に拘束される。
その瞬間思いもよらないことが。


「マラタ〜!!助けてくれさぁ〜!!」
「え!?マラタも来てるんですか!!?」
「あ!!あんなところに女の修道士様が!!」
『こんのバカラビ!!』


村人が離れた真ん中の所にストッ、っと着地する。
そうすると村人の一人がロープを持って近づいてくるから死神ノ鎌(デススィクル)を発動して構えるともの凄く怖がられた。

それを振り上げてアレンとラビに向かって振り落すと縛られているロープが切れる。


「助かったさぁ」
『考えなしで突っ込むな!』
「修道士様!!」
『うるさい』
「マラタ、とりあえず聞いてあげましょうよ」
『…アレンがそういうなら』


アレンに促されて思いとどまりラビが隠れてた樽の上に座る。
もちろんイノセンスは発動したままで(笑)

村人の話によると吸血鬼が本当に出るらしい。
その名はアレイスター・クロウリー。
そんでもって師匠のクロスがここに来たらしい。

クロスが関わっている以上無視するわけにはいかないということで三人で城に行くことになった。
リナリーたちは先に行ってもらうことにした。
ただ、噛まれないようにと念を押された。
リナリーは私が噛まれたらアレンとラビの責任だといい、男ども二人はなぜか私を守るように挟んで歩く。
城門の中に入り進むと甘い匂いが漂ってきた。


"イノセンスが近づいてくるぞ"
『(りょーかい)』


イノセンスを構える。
不思議そうに見てくるアレンたちだったけど次第に何かが来ることを悟ったのか緊張が走りみんなで背中を合わせる。
あれ…そういえばアクマ…!!


『くそっ!!』
「マラタ!?」


慌てて一番最後あたりにいるであろうアクマを壊そうとみんなをかきわけてようやくたどり着いたころにはちょうどクロウリーにやられていた。

アレンとラビは驚いていた。
まぁ、無理もないか。


「ふんっ、女のくせに私に気付いたとはな」
『これでも鍛えられてんの』


彼は仲間。でも今はアクマの血によって冷静な判断ができていない。
一緒に住んでいるであろうアクマのエリアーデによって言いつけを守っている。


「マラタ!!避けてください!!」
『うわぁ!!!?』


2人がイノセンスを発動させててクロウリーを攻撃する。ラビが鎚を巨大化させ、クロウリーを攻撃したが歯で受け止められて吹っ飛ばされてしまった。
その瞬間をアレンが狙って地面の下から捕まえる。
私もイノセンスの鎌をクロウリーの首元にもっていく。


『アレン、気を付けてね』
「へ?何が…いっ!!?」


クロウリーがアレンの対アクマ武器を噛んで血を吸っていた。


『あっちゃ〜…』
「わーー!!アレン!!!」
「う…げぇぇぇえ!!苦い!!」


アレンはあまりの驚きとショックにクロウリーを離してしまった。
クロウリーが慌ててるから目の前にいる私は押されて吹っ飛ばされる。
ぎゅっと目を瞑って構えたけど痛みがない。


「大丈夫さ?」
『あ…ラビ、ありがと…』


腰を支えて転ばないようにしてくれてて礼を言う。


「今宵勝利は我らにあり―!」


なぜか村長がもの凄く離れたところからいう。
隣のラビを見てみるとにんにくを首から下げて杭を持っていた。


「マラタも離れたほうがいいさ」
『大丈夫、アレンは吸血鬼なんかにならないもん』
「マラタっ……」


アレンがジィ〜ンと涙ぐんで、ラビを睨みつけて行く気満々になる。
そして、危険だと思い村長たちに待ってろと伝える。


「あんな化物同士の戦いの中にいたら人間の我々は死んじゃいますからー!!」
「オレらも化物!?」
「なんか虚しい気分……」
『あいつら……後で斬り刻んでやる』
「マラタ…ユウみたいになってるさ」
『だって!!命がけでやってるのに何もわからないで団体行動しかできない奴に言われるとムカついて…』
「気持ちはわかっけど今は先を急ぐさぁ」


渋々うなずいて城の中に入ことにした。


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