黒白の姫(原作

□第13夜
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お前らは偽りの「神」に選ばれた人間

僕達こそ神に選ばれた本当の使徒なのさ


「ノアの…一族…?」


兵器は人間が人間を殺すためにあるものでしょ?


「シーーーー!!ろーとタマシーー!!」
「えー何でぇ?」
「レロを勝手に持ちだした上にこれ以上勝手なことをすると伯爵タマにペンペンされるレロ!」
「千年公は僕にそんなことしないもん」


傘のゴーレムの形をしたレロは怖がる。
アレンは杭で打たれたイノセンスを無理矢理抜いた。
イノセンスには穴が開いている。


「なんで怒ってんのぉ?」


ロードがアレンをそっと抱きしめる。
それは人間同士が触れ合う感触。
そのままロードは技とアレンのイノセンスに顔をぶつける。


「僕らは「超人」なんだよねェお前らヘボとは違うんだよぉ」


ドッ…


「ぐああぁああぁ!!」


アレンは左目を刺された。
ロードの焼けた顔はどんどん治っていく。
ロードは笑った。
アレンは怒り、ロードに攻撃しようとしたがそれをアクマが邪魔をする。
だけど、アレンは簡単にふっ飛ばされた。


「その体でアクマ3体はキツイかぁ…マラタなら簡単に倒せるのに…」


ロードはミランダを見る。
ロードは先の尖った蝋燭を用意するとミランダに向けて放つ。
だけど、アレンがそれを庇い、ミランダの杭を抜いた。


「しな…死なないで…アレンくん死なないで…」
「だ…大丈夫……」
「…何だ、メス?」


ミランダは怖いのにかかわらずアレンを抱き寄せて庇う。
その時、ミランダの周りが円を書くように縁取り、それは半球形になった。
その中では時間を吸い取り、アレンやミランダの傷は治っていた。


「そっか…やっぱり適合者だったんですね」


アレンはイノセンスを発動させてドーム状の中から手を出し、マラタとリナリーを中に引きずり込んだ。


「ろーとタマ!」
「あいつの手…ケガが治ってた」


アレンは椅子に座っている二人を見た。


「生きてる……!」
「アレンくん、リナリーちゃんとマラタちゃんは…?」
「大丈夫、この空間にいれば…」


二人から時間が吸い取られる。
そしてリナリーが目を覚めた。


「あれ…私…?」
「リナリー!」


リナリーが握っていた手からはティムキャンピーとミュウが出てきた。


「!マラタは!?」
「多分、目が覚めるはずです…」


ミュウがマラタの頬をペチペチと叩く。


『……す』
「え?」
『こわ……してやる』
「!?」


マラタはゆっくりと目を開けた。そして、立ち上がり扇ノ舞を発動させる。


「マラタ?」
『アクマが…苦しんでる…』
「アクマ…」
『……ミランダ…』
「!!?」
『…ありがとう』
「っ…!!!」


みんなでお礼を言うとミランダからは涙が溢れでた。
しゃがんでその涙を拭ってやる。


『大丈夫、ミランダはよく頑張ってるよ』
「っ…あり…がとっ」
「(マラタって女の人も落としちゃうのかしら)」


自覚なしの行動にリナリーは笑った。


『リナリー、すぐ目の前にアクマがいる』
「わかったわ」


リナリーのイノセンスから風が送られる。
この風に巻き込まれれば何も見えないであろう。
その風に乗ってアレンと私が音波系のアクマを破壊する。


「へぇ〜エクソシストって面白いねェ」
「勝負だロード」


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