黒白の姫(原作

□第6夜
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《入城を許可します。アレン・ウォーカーくんと……》

『あぁ、紹介が遅れました。カサイマラタです。日本人なので変な名前に聞こえると思いますが…』

《いや、素晴らしい名前だよ、さぁ入って入って!》




ぱこっ!

誰かが神田の頭を叩いた。



「早く入らないと門閉めちゃうわよ、入んなさい!」



リナリーだ!
生で見ると可愛いとしか言いようがない。
うん、コムイがリナリーにベタベタになる理由がわかるかもしれん。

そして、いざ教団の中に入るとかなり大きい建物。





「私は室長助手のリナリー。室長のところまで案内するわね」

「よろしく」

『よろしく……?なに?』




リナリーがジーッとこっちを見てくる。
顔になにかついてるかな?




「いや…マラタちゃんって綺麗で可愛いなと思って…」

『あ、ありがと…嬉しいよ、それに呼び捨てで構わないよ』

「なら、私のことも呼び捨てでいいわよ!」

『じゃあ、改めてよろしくリナリー』



握手を交わす。

その時、神田が反対方向に歩いて行った。



「あ、カンダ」



アレンがそう呼ぶとすごい睨みつけていた。
アレンもちょっと怖がってるけど。

そして、アレンが握手を求めると神田曰く、呪われた奴とはしないらしい。



『なら、私とはいいのかな?神田』

「…チッ」



神田の近くに歩み寄る。
そして、英語ではなく日本語で神田に話しかけた。




[神田ユウ……だよね]

[!!なんで俺のフルネームを知ってる]

[あぁ、それに第2エクソシストだね]

[…お前…上の人間か?]

[まさか…!あんな悪いところに行きたくもないよ]

[なんで俺のことを知っている]

[何でって言われても…知っているから。その知った方法は教えないけど安心して、皆には言わないから]




案の上日本語で話している私と神田の会話はアレンとリナリーにわかっていなかった。




[じゃ、そーゆことでよろしくね神田]

[…今度オレの鍛錬に付き合え]

[了解、それまでにしっかり鍛えておきなよ〜]

[余計なお世話だ!]




そう言いながらも最後はちょっと笑ってくれた。
そして、神田と別れる。




『お待たせ』

「今の…日本語ですか?」

『そうそう』

「あら、神田も日本人だから話せたのね」

「でも、どうして日本語で…?」

『久しぶりに使いたいなぁと思って!英語ばっかりだと忘れちゃうからさ』




言い訳を言って納得してもらったところで案内してくれる。
廊下を歩いていると警備みたいな人がなにかコソコソ言っていた。


そして、食堂から順番に案内されていった。




「各自の部屋は後で案内するね」

「部屋が与えられるんですか!?」

「エクソシストはみんなここから任務へ向かうの。だからホームって呼ぶ人もいるわ」

『へぇ…』

「あ、でも出て行ったきりわざと帰ってこない人もいるけど」

「『(師匠です…)』」




そして、とある階に来る。



『ここは…』

「ここはいいの」

「はい?」

「いいの」



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