短いユメ(DB

□鬼ごっこをしに来ただけ!?
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とあるお昼過ぎ…





ガラガラガラ…


『おはよーございまーす』
「おいアグニール!!何時だと思ってんだ!昼過ぎてるんだぞ!」
『いや、寝てたんで』
「昼まで寝てる奴がいるか!」
『え、私ですけど』
「………もういい、座れ…」


先生に飽きられて自分の席につく。
一番後ろの窓際の席だから眺めはいい。
そして、目の前の席のバーダックに話しかけられた。


「アルトって朝に来ねぇよな」
『だって寝てるんだもん』
「はぁ……なんでこんな奴がモテるんだろう…
『ん??』
「なんでもねぇよ」
「おらー、そこ私語すんな!」
「ちっ…」


バーダックが舌打ちをしながら前を見る。
それと同時にまた教室のドアが開いた。


「おはよーございまーす」
「アグニールと同じことを言うな!!」
「ん?アルトも来てんのか!」
『悪い?』
「珍しく早いじゃねぇか」
「十分遅いぞ!!」


だるそうにしながら私の隣の席に座る。
そして、ネクタイを緩めて第二ボタンまでシャツを緩める。
それを見て周りの女の子たちは顔を赤くした。


こんな男のどこがいいのか…
「じゃあなんで付き合ってんだよ…」
『あら、じゃあバーダックが付き合ってくれる?』
「お、ついに俺を選んでくれるか?」
「なに浮気してんだよアルト!!!」


ガタン!とターレスがいきなり立ち上がった。


「じゃ、早速キスを…」


バーダックがガタッと立ち上がって私の方を見て顎をクイッと上げる。
そして、唇がつくかつかないかのところでバーダックの頭になにかが思いっきりぶつかった。


「いってぇな……邪魔すんなよカカロット」
「オラは悟空だって言ってんだろ!!」


バーダックの頭にあたったものは教科書で、悟空が投げたものだった。


「いい度胸じゃねぇか」
「アルトはオラんのだ!」
「いや、彼氏のオレだろ!?」
「黒レタスは黙れ!」
「そうだぞ!」
「教室で騒ぐな!!!立つな!座れ!そしてアグニール!!寝るな!」
『うるさいなぁ……』


ギャーギャー騒いでいたらチャイムがなった。


「授業終わった…」
「お前ら何しに学校来てんだよ!もう帰る時間だろ!」
『遊びに来てる』
「勉強しろ!」
「いや、でもよ、学年一位だろコイツ…」
「いや………そうなんだけどな…それはすごいが真面目に授業受けてくれよ…」
「いいからさっさと職員室に戻れ」
「バーダック!明日の授業ずっと当ててやるからな!」
「え、なんでオレ!?」


バーダックが嫌そうな顔をする中、先生は出て行った。







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