短いユメ(DB
□お前は俺のものだ
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さぁ、なぜ私の前で喧嘩が起こってるのでしょうか。
バーダックとターレスと一緒にお酒を飲んでいただけだよ?
三人で遠征に行ってて地上げが終わったからお疲れ様ということで惑星ベジータに戻って居酒屋に来たんだよね?
『ちょ、落ちつ……ひっ!』
顔の真横に何かが掠った。
頬を触ると濡れた感触。手のひらを見ると赤い血。
…怒っていい?さすがにここまで来ると怒るよ?
しかも、私の頬を掠ったのは短剣。なぜ短剣が居酒屋にあるかというと、私は戦闘の時に短剣を使ってた高いことが多い。
切れ味がもの凄くいいんだよね。だから愛用してて、いつも太ももの所にベルトをまいて短剣を収めてる。
普段は肌見離さず持っているんだけど、2人に見せてほしいと言われ、見せたままテーブルに置きっぱなしだった。
投げられた短剣は壁に刺さっていたから抜いておいて太もものベルトに戻す。
「あ、アルト!!大丈夫か?」
『えっ、あ、うん』
ターレスが私の頬に気が付いて近寄ってきた。
そこまではいいけどなぜ顎クイをする必要があるんだ?
そしてそれを見たバーダックはなぜか焦って私とターレスを引き離す。
そして、これまたなぜか後ろから抱きついてくる。
「おい、くそレタスの分際でアルトに触れるな!」
「んだと!?いい歳したおっさんが何言ってんだ。貴様こそアルトを離せ」
『あの…話が見えな…わっ!』
「あ"ぁ?てめぇだって対して歳変わらねぇだろ!」
次はターレスの元えと変わっていく。
いい加減お店の迷惑だ。
『ねぇ…』
「アルトは黙っていてくれ!!」
むかっ…
おいおい、今の言い方は聞き逃さないよ?
『誰に向かっての口のきき方をしてるのかなぁ?』
「…やべっ」
私まで一緒になって騒ぎそうになったところで店主が来た。
「またお前たちか。煩いから帰れ!!」
「げっ」
「おら、さっさと帰れ!アルト、こいつら頼むな」
『ほんと毎回ゴメンね!このガキらに説教しとくから!!』
「誰がガキだと!?」
『お前だ、バーダック』
「………」
お、さすがに黙ってくれた。
メッチャ怒ってるけど。
お酒の料金はチャラにしてくれるらしいからお言葉に甘えて二人を連れて帰る。
だけどお酒がまだ飲み足りないらしく、バーダックの家で飲む羽目になった。
これがあんなことになるとは知らずに…
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