創り上げる神々(原作
□遠慮せず優勝狙います
1ページ/5ページ
《では第一試合ヤムチャ選手 対 天津飯選手…はじめてくださいっ!!!!》
ヤムチャが自身満々に構える。
「へへっ、あんな奴楽勝だよな」
「そんなことないって、あいつ強いよ」
『逆にヤムチャの方が相手の強さを計り知れていない…ヤムチャすぐ負けてケガを負うわよ』
「え…?」
クリリンが不思議そうに見てくる。
あーー!!またやっちゃったよ〜!!
なに堂々と未来告知しちゃってんの!!?
怪しまれるわぁ〜…
勝負はヤムチャから先に動き出した。
相手に攻撃を仕掛けたり、受け止めたり流したりして攻防戦が続く。
「行くぞ!!!新狼牙風風拳!!!!」
「おもしろいっ!!」
2人がまたぶつかり合い、いい勝負だと思うが天津飯の一撃で倒れる。
「くっ…とっておきを見せてやらぁ」
ヤムチャが構える。
「何をするつもろかなヤムチャさん!」
「かめはめ波だっ!!」
『(そろそろかな…)』
「か…め…は…め…波!!!」
「!!」
天津飯は何かのポーズをとったかと思うと、ヤムチャが放ったかめはめ波を跳ね返した。
それを避けるためにヤムチャは上空へとジャンプしてしまった。
それを追いかけて天津飯も上空に上がる。
そのことに気付いたのはアルトと悟空だけ。
『ヤムチャ!!』
「あぶねぇ!!!!」
その叫びに気付いたが、一足遅くヤムチャは逃げることができずに武舞台に叩き落される。
すでにその衝撃で気絶していた。
『天津飯!!!!やめて!!』
「やめろーーーっ!!!」
だがその声を聞かずに天津飯は膝でヤムチャの左足に落ちる。
その衝撃で骨の砕ける音がした。
「……ぼ…ボキ…って…!?」
「あ…足が変な方向に曲がってるぞ…」
「ヤムチャ―!!」
悟空が飛び出していき、近くに駆け寄る。
慌てて私もヤムチャの所に行き、足を調べる。
かなり骨が折れていてとてもじゃないけど歩くことはしばらく不可能。
プーアルが魔法の絨毯に変化して近づいてきたからヤムチャを乗せる。
『…私も病院についていく!』
「ダメだ!!アルトは試合があるだろ!!」
『っ…』
「アルト!!私たちがついていくからあんたはちゃんと残ってて!!」
『ブルマ…ごめん、任せる!』
ランチもついていき、病院に向かっていなくなった。
『知っていたのに…なんでわざとやるの』
「ヤムチャはすでに気を失っていたんだぞ」
悟空と天津飯を睨みつけると笑われた。
「殺さないだけありがたいと思え」
「ヤムチャの仇はオラが試合で絶対にとってやるからな!」
悟空はそう宣言した。
そしてそのまま次の試合へとうつった。
次の試合はジャッキーチュンと男狼。
狼男じゃなくて男狼…複雑だな…
そして狼男はジャッキーに恨みがあるらしく、それが月を壊したせいで人間に戻れなくて女の子にモテないらしい。
あれ…記憶では戻ったほうがブサイク……ゴホンッ、戻らないほうがいい記憶がある…。
そんな考えにモヤモヤ悩まされてると試合が始まっていた。
「お、おい、アルトあいつらすげぇ術使ってるぞ」
『え?』
悟空に肩を叩かれ、奥の方にいる天津飯達を見ると舞空術を使っている。
まさか私も使えるとは言えないな……
ジャッキーと男狼の戦いは大して面白くない。
武器を持ち始めた男狼だがそんなのも通用するはずもない。
ジャッキーは遊び心でお手とかをやらせる。
そして、犬用の骨を取り出して取りに行かせる。
骨に釣られて追いかけた男狼は場外へと自ら下り立った。
『……本能なのか馬鹿なのか…』
《場外!!ジャッキー選手の勝ち―――!!!》
それでキレた男狼はジャッキーに向かうが眉間に手を当てられ、動けなくなっていた。
そしてジャッキーはクリリンを呼ぶ。
そして、クリリンの頭を男狼に見させる
「あの…まさかボクの頭を満月の代わりにしようというんじゃないでしょうね…」
「ほう、よくわかったの」
どうやらジャッキーは催眠術で月と思わせるつもりらしい。
そんなんでなれたら苦労しないがこれがなれるんだなー……うん。
ぱっ、と姿が変わった男狼。
やはり――――イケメンではない。
やはり狼の姿のほうがよっぽどマシだ。
だが大喜びの男狼。
「やっほー!これでナンパができるぜー!」
そうして消えていった男狼。
《さて次は第3試合を始めます!!チャオズ選手 対 頭が満月のクリリン選手です!どうぞーーっ!!!》
すっかり頭満月だと認識されてしまったクリリンであった……。
.