創り上げる神々(原作
□強敵同士
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ヤムチャが負けたあと、悟空とアルトは言い争っていた。
『私が行くってば!』
「なんでだよっ!オラより強ぇアルトが先に行ったらオラの出番なくなるだろっ!」
『そりゃ私のセリフ!戦ってみたいのにー』
「いいから見ててくれ!無茶はしねぇからよ!」
『無茶したらダメだからね…』
「おう!」
結局アルトが押し負けて悟空が先に行くことになった。
ミイラの男との試合は悟空の一発が決め手となって簡単に倒してしまった。
お腹に一発いれただけだけど相当効いたらしい。
『ねー、なんで手加減したのー?』
「手加減しねぇと吹っ飛んじまうだろ?」
『あー、なるほど。私が出てたらその人殺してたかも』
ケロッと言うアルトと悟空に周りは呆然とする。
「ばあちゃんあと三人に勝てばいいんだろ?」
「へんっ!お調子に乗りおって!」
というか、なんで6人と対戦なの?
5人じゃなかったっけな…
私がいるから一人増えたとか?
それなら……必然的に悟空が6人目で負けるということになるけど…
どういうことだろ?
まぁ、その時になればわかるよね。
今はアックマンと悟空の試合だ。
「はじめよ!」
「小僧、俺様の故郷につれてってやろうか!?地獄にな!!!」
アックマンが悟空に攻撃を仕掛けるけど簡単にやられ、どんな攻撃も悟空は軽々避ける。
そして、頬に一撃を入れると悪魔の舌から落ちるが息切れをしながらバタバタと羽を羽ばたかせて舞い上がってきた。
しぶといな!
「くっ、くっくっく、あ、あれごときでこのアックマン様がやられるわけはないぜ!」
「うん!だって手加減してやったもんね!」
「な、何だと!!」
『(すごい挑発しちゃってるよ…)』
悟空のその態度にキレたアックマンはアクマイト光線を悟空に向けた。
アルト以外の誰もが死ぬと思っていたその攻撃は悟空に効かなかった。
「ば、バカな…まさか…あ、悪の心がじぇんじぇんないというのか…」
動揺しすぎて言葉おかしくなってるよ、アックマン。
あー、でも私が行ってたら死んでそう。
敵わないと思ったアックマンは武器を出して悟空に攻撃をしかける。
だけど、本気で蹴ってしまった悟空はアックマンを壁にめり込ませるほどの威力で蹴ってしまった。
「ちょっとやりすぎたかな……」
「み、み…見えんかった…このわしが……し、信じられんスピードじゃ……!!!」
「また勝っちゃったぞ!ニヒ!!」
「すげぇぞ悟空!!」
そして、悟空の次の相手は仮面を被った人だった。
その人のお願いで外の競技場で戦うことになった。
この人が悟空の………
戦闘力は…大体悟空と互角…?
外の道を歩いてると隣を歩く悟空が不思議そうに次の相手を見る。
「あいつ…いい匂いがする」
「え?そうか?餃子でも食べてきたのかな」
「そうじゃねぇ…よくわからねぇけど嬉しい匂いだ…」
『(本能なのかねぇ…サイヤ人って怖いわ)』
鼻が良く効くし便利な体なこと。
私もあながち否定できる立場ではないが。
競技場につくと亀仙人は口を開く。
どこか懐かしくものすごい達人だと。
そして、その相手と占いババが話してて占いババは何かに驚いて笑った。
アァ、悟空のことを知ってることを伝えたのかな。
「試合まだー?」
空気が読めない言葉がはいる。
いかにも悟空らしいわ!
みんなが応援する中、対戦相手はペコッとお辞儀をした。
そして、悟空がお辞儀をしなかったらその人は注意をした。
「こりゃ!試合前の一礼をせんか!」
「あ、あぁ…そうか…」
「試合はじめいっ!」
二人が構え、異様な緊迫した空気が張り詰める。
「こいっ!」
「うんっ!!」
その言葉が合図となり、二人は攻撃を繰り出す。
そして、悟空の攻撃をパシっと手で受け止める仮面の男。
その手はお互いプルプル震えていて相当な力が加わっていることが目に見える。
一度離れたかと思えばまた攻撃の繰り返し。
試合は続き、上から仮面の男の攻撃が来るが悟空は体でそれを受け止める。
「へへへっ、あんた強ぇなぁ…オラわくわくしてきたそ!」
「(し、信じられん鍛え方じゃ…わしの蹴りを正面から受け止めおった!)」
仮面の男は少し考え、私達のよく見覚えのある構えをした。
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