創り上げる神々(原作

□ドラゴンチーム解散
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目が覚めると頑丈そうな部屋に閉じ込められていた。
そして、完全に目が覚めると何故か私は悟空に膝枕をしていた。
それに驚いて慌てて離れる。


『ごご、悟空!?』
「起きたんか」
「やっと起きたのね!」
『えと…なんでみんなはそんなに元気ないの?』


声は元気でも、ぐったりとしていた。
あぁ、この通りになりたくなかったのに……。


「オレたちこのまま死ぬのかなぁ…」
『壊せばいいじゃん』
「無理だ、いくら俺らがやっても壊れなかった」
『ふぅん…』


壁の目の前に立ちはだかる。
全力で殴ると手が痛そうだから少し手加減して壁をぶん殴る。

ミシッ……

え。


「…………」


はい、みんな口開いてますよー。
何故か私がやったらすごい振動で上のガラスにヒビが入った。


「オラじゃビクともしなかったのに…」
『……もっと手加減したほうが良かったかな?』
「アルト!!もっと全力で壁を殴りなさい!!」
『えぇ〜!』
「死んでもいいの!!?」
『別に……』
「ダメだ!!アルトが死ぬのはオラが許さねぇ!!」


何故かみんな違う意味で必死になる。


「いいからアルト!!壊して!」
『仰せのままに…』


ホントにこんなところでグズグズしてられないから8割ぐらいの力でさっきと同じ所を殴ると壁が少し崩れた。
ってか、この壁って鋼鉄なんだよね?脆くない?
鋼鉄だからか手が少し痛いから足を使うことに…。


『ふぅ……はぁっ!』
「おおっ!」


ミシミシ……ガラガラガラッ!

壁に大きな亀裂が入った瞬間に壁が崩れ落ちた。


「よくやったぞ!!」
「マジかよ…」
「さすがアルトね!」
「やっぱアルトつえーな!!」
『は、はぁ…どうも…』


苦笑いしかできない。
この時監視室でこの光景を見ていたピラフ達は口が塞がらなかったとか…。
そして、逃げ出したけどとろとろと遅いブルマやウーロンのせいでみんなが捕まってしまった。さっきよりも頑丈な部屋に。


「アルト!!また壁を壊して!!」
『ん〜今回のは無理そう……軽く叩いてみたところ、さっきより倍以上の硬さがあるし…』
「そんなぁ〜!」
「無理か…ん?プーアルそんなところで何してんだ?」
「お月さん見てたんだ。死ぬ前に綺麗なものを見ておくんだ…」
「縁起でもないこというなっ!」


ウーロンがついついツッコむ。
けど、原作との話が変わった以上ホントにそうなるかもしれない。
それこそこの話が終わってしまうからなんとかしなければ…。


「満月か…満月の夜ってよすんげぇ怪物が出るんだぜ!!」
「ふふ、まさかね…狼男じゃあるまいし」
「嘘じゃねぇぞ!!オラのじいちゃんそいつに踏まれてペッチャンコになって死んだんだからな!!」
「いったいどんな奴だったんだ?」
「オラ寝むってたから見たことはねぇんだ」
「お前どういう神経してんだよ」


ウーロンが呑気に言うけど次の言葉でみんなは恐怖に駆られる…。


「満月の夜は月を見ちゃダメだぞ!!って…別にオラが月見だって関係ないと思うけどな〜」


ギクッ

今の言葉を聞いて私以外の人が壁の隅に逃げた。
ブルマが勇気をだしてその時月を見たか聞くと、悟空は見たらしい。
これはどう考えたって確信がつくよね。


「ということは…アルトも!?」
「満月を見せてはいかんぞ…!」
「ちょっと孫くん!アルトあんた達やっぱり満月を見ちゃダメよ!!いい!?」


ブルマが満月の方を指差す。
そのおかげで悟空が満月を見てしまった。
こうなった以上もう逃げ道はない。
私も一応サイヤ人の血が流れてるから見ないでおく。


「あちゃ〜また見ちゃった」
「な、なんともないか?」
「なにがだ?」
「ぷはーっ、脅かしやがって!」


みんなが安心しきった頃、悟空に異変が起きた。

ドクン ドクン ドクン…

心臓の音が外にまで聞こえてくるほど。
明らかに異変が起こっている。
そして、徐々に悟空が牙を剥きだして服が破れていき体が大きくなる。
毛が生えてきて大猿化とする。


『ほへー、おっきぃー!』
「なに呑気なことを言ってんのよー!!」


悟空が大猿化してくれたおかげでその部屋が崩れ落ちる。
というか壊れた。


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