創り上げる神々(原作

□聖地の大決戦!!
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神殿が見えてきて、少しスピードを上げる。
そして、上まで行くとようやく床に足を下ろした。

そこにはわかっていたかのようにミスターポポがいた。


『こ、こんにちは…?』
「修行しにきたんだろ」
『そ、そうですけど…』
「神様、待っている」
『え、いきなり会えるの?』
「お前も神様」
『いや、自覚ないんだけど…』
「…とりあえずついてこい」
「その必要はない」


声がした方を見ると元神様のピッコロ?がいた。

あれ、ピッコロって言っていいのかな。


「お主がアルト様ですか」
『いやいやいや、何ぜそんな敬語を使うんですかっ!?』
「私のほうが身分が低い」
『いや、そういうの気にしないんで、ホント。普通に接してくれるとありがたいです…』


気まずいよ!!
普通に接してよ!(泣)


「じゃあお言葉に甘えて…で、修行を?」
『えっと、カリン様じゃ相手にならなくってここでなら…って』
「なるほど。確かにまだまだ強くなる見込みはたくさんある」
『3日後には下に行きたいからちょっとでも強くなれたらなーって思うんだけど……』
「なれる。まだまだ強くなる。」
「うむ。3日もあれば差はかなりつくだろう。ポポに相手をしてもらうと良い」
『ありがとう!』


あれ、こんなフレンドリーでいいのかな。

こんなこともありながら修行が始まった。



「まずは手合わせからいく」
『う、うん』


ポポは何も構えない。
私だけが構えてから一気に距離を詰める。

蹴りを入れようと足を振り上げるが簡単にかわされ、パンチも蹴りも何一つ入らない。


『はぁっ、はっ…!』
「ここの空気に早く慣れないと疲れが早い。スピード落ちてる」
『空気薄すぎるって…』
「蹴りもパンチもスピードも凄くいい。だけどまだ目で追っている部分や力が足りない。女だから仕方ないけどスピード重視いいと思う」
『やっぱりか……』


将来の悟空のようにあんな筋肉ムキムキにはなれないからなぁ…
スピードで補ってるけど…


「まずは空気から慣れろ」
『そうするわ…』
「じゃあ、50周」
『え、マジ?』 
「マジ。」
『鬼だぁぁー!』


そう言いながらも走り込むアルト。

そして、気合を入れて早10周。


『キッっつい…、頭くらくらするー』
「仕方ない。あと40周だけど10周やったら休憩」
『やった!休憩〜!!!!』
「お菓子用意しておく」
『天使!!マジ天使だよ!早く終わらせてくるっ!!』


単純な手に引っかかり、さっきよりもスピードを上げて10周をやりきった。

すると、甘い匂いがしてそっちの方に行くと真ん中の方でテーブルが出してあり、そこにはお茶やお菓子がおいてあった。


「さっきより早く10周出来てる。休憩30分」
『十分だよ、30分もあれば体力戻る』


そして、一人でパクパクと食べ始めたアルト。

ポポは建物の中に入り、神様に会う。


「あの子はどうだ?」
「怖いほど上達が早い。もう20周できている」
「さすが…と言ったところか。わたしも噂でしかサータ人の話を聞いたことはなかった。あんな娘だとは誰も思わん」
「でも、弱点あった。尻尾、あれは鍛えてないと思う」
「……取り除くか鍛えるかどちらかを聞いておけ」
「わかった」


ポポはアルトの方に向かった。



「アルト」
『あれ?もう休憩終わり?』
「ちがう。その尻尾について」


服の中に隠してあった尻尾のこと気づいていたんだ……。


『尻尾がどうかした?』
「神様が鍛えるか消すかどちらかって言ってた」
『えっ…』
「一番の弱点、尻尾」
『……うん。それはわかってるけど…』
「鍛えるか。消すか。」
『き、鍛えるのは無理そうだから消す。消すのって痛い?』
「神様に聞いてみないと…」


ポポは神様を呼びに行き、すぐに戻ってきた。
神様を引き連れて。


「消すのか?」
『だって、私自分でもあまり尻尾を触れないの。弱点過ぎて困っちゃうから消す。いたい?』
「痛みは何も感じない」
『尻尾、…触るの?』
「触らなくても大丈夫だ」
『よ、よかった…』


立つように言われ、椅子から立ち上がり尻尾をゆらゆらと動かす。

スリットの隙間から尻尾を出すと神様が一瞬で尻尾をなくした。


「これでもう大丈夫だ」
『あ、ありがと…っと』


歩こうとするとふらついてバランスが取れない。


「いきなり尻尾消えたからバランス取れない。それもなれろ」
『ですよねー……なんだろ、立とうとしてるのにふらつく』


立ち上がらることには立ち上がれるけど歩くことが厳しい。



そして、今日一日はほとんどバランス感覚を保つことと、ひたすら体力づくりだった。



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