黒白の姫(原作

□第38夜
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ピアノの周りにみんなが集まる。


「"江戸接続"?なんですかそれ」
「いいから言え。タリーな、それで外に出れんだからよ。ほらマラタからも言ってやれ」
『と、とりあえず思わなくても私も繋げるから大丈夫だよ』
「なんでもマラタに押し付けちゃダメですよ!師匠!甘え過ぎです!」
「いいから弾け。」
「オレも聞きたいさ〜♥」
「さっさとしろよモヤシ!」
「アレンだって言ってんでしょ」
「喧嘩しないのっ!」
『次、騒いだら一人ずつ殴る』


笑顔で言うとみんなが静かになった。


アレンがピアノを弾き、私が歌った。

そして、江戸接続の解除がされ、違うところに向かった。













外での戦いが終わり、ミランダやブックマン達は疲れきっていた。

だけどそこにいきなり現れたのは白い方舟。




「おーい、みんな無事さ〜?」
「ラビ!!?」
「戻ってきたのか!?」
「生きてる…っ、消えた時間が戻ってくるわ〜〜っ」


ミランダは号泣していた。
そして、すぐ近くでティエドール元帥も泣きじゃくっていた。
そして、珍しくブックマンもラビたちの声に涙ぐんでいた。












「バークーさーまーーーーーっっ!!!!」


ウォンがものすごい勢いでかけだす。


「なんだ騒々しい叫ぶな」
「先刻消失した方舟の入り口が再び出現しました!」
「ウォォーーカーーーー!!!!!」


自分で注意したくせにダッシュで叫ぶ。


『やっほー、バク』
「!!!マラタ!!!!」
「バクさん、本部に連絡したいんですが電話機貸してもらえませんか」
『突然帰ったらみんなびっくりしちゃうもん』
「ご無事でよかったです〜♡」


蝋花がアレンに向って来る。
アレン好きなんだなぁ(笑)


「失礼、ほぉ、お前の女かアレン」
「あっ、どこ行くんですか師匠!」
「ほぉ、アレンにはこの女でお似合いだな、マラタは俺が貰う」
『馬鹿なこと言わなくていいからクロス!』


グイグイと進んでいくクロス。


「さては逃げる気…」
「ダメです元帥!どこにも行かないでください」


リナリーがクロスの腰辺りに抱きつく。
そして、こっそりとみてくるリナリー。
"やれ"という目をしている。
くそっ、リナリーには逆らえないっ!!

渋々クロスの正面に立ち、クロスの首に腕を回して少し屈ませる。


『クロス、逃げたらお仕置きしちゃうから。だから私の目の届く場所にいてね?』


とてつもなく卑怯な手だがクロスの好みはわかっている。
耳元で囁くように言えばクロスや周りの人たちまでもが固まって絶叫した。


「な、なななな何言ってるんですかマラタ!!!!!」
「か、考え直すんだ!!!よく考えろよ!」


アレンとバクがものすごくテンパっている。

ちょっとやり過ぎちゃったかな?
まぁ、クロスもクロスで普段私がやらないギャップに驚いたのか固まり続けていた。









「室長!!!」

方舟を出れば久しぶり見たような科学班やコムイ達の顔が見えた。








「おかえり!」



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