黒白の姫(原作

□第23夜
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「コムイ達から?」


リナリー以外のみんなが最新の団服を来た。


「心の整理がつかんのだろう。リナ嬢は昨夜マラタ嬢とアレンの側を離れたことを悔いておる。自分を責めているんだ」


ガシャン!!

ラビが窓ガラスを割った。


「いい加減にしろよ…戦争なんさしょうがねェだろ!!諦めて立てよ!!!」


ラビが怒鳴る。
それにリナリーは泣いてしまった。
みんなの視線が痛い…。
ブックマンはラビに逆海老反りを食らわせる。


「私には〈時の破壊者〉と預言を受けたあの小僧が死んだとはどうも信じられん。それに1番はマラタ嬢じゃ。あの娘は2つも預言を受けた。〈神と闇の歌姫〉と〈黒白の愛されし姫〉。多分このことからおそらく姫はマラタ嬢だ」
「え……!!?」
「だとしたら大事な姫を死なせるわけがない」


ブックマンが確信があるように言うとリナリーの瞳に光が少し戻った。


「それに、あの小僧の〈時〉とはある人物を指しているのではないかと」








〈時〉

〈千年〉


アレン・ウォーカーは
千年伯爵を破壊する者ではないだろうか。

そして、姫をコチラ側に置き続けることでより勝利が高まる





「ならばこんな所で死ぬハズは無い」






そして、話が終わるとマホジャが入ってきた。
どうやら先ほどのラビのガラスの音に反応したようだ。

そして、その割れた窓ガラスを見て怒っている。


「「コイツが割りました」」


ブックマンとクロウリーは隠そうともせずにラビを指差す。


ボキッ


「ごめんなさい」


マホジャが更に顔を近づけるとラビは怖がる。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「だ、大丈夫ですよ」


ミランダが指を指すとガラスが治っていった。

そして、ミランダの仮初の能力と言う事だけ伝えた。
















パチッと目が覚めると見覚えのないところにいた。


『…………ここどこ……いっ…!』


ベットから起き上がると身体に激痛が走ったけどなんとかベットから降りる。

そして、ドアを開けようとした瞬間に誰かと重なってびっくりした。


「あ、起きたのか」
『あ、えっと………』
「あたしはフォーだ」
『フォー……助けてくれて…ありがとう』
「…!あ、あぁ」


いきなり感謝して驚いていたけど理解したみたいで笑ってくれた。


『私のイノセンス……どうなったの?』
「粒子状になってるが…大丈夫だ。まだウォーカーは起きてない」
『そっか…』
「支部長に会うか?」
『なら、挨拶してくるかな』
「ついてこい」








そして、バクと会い、イノセンスの話を受けた。
それから、バクと一緒に地下の大きな扉のある部屋に行く。
確かここは…アレンが来る場所。


柱の陰に座って、しばらく待つとアレンが来た。

私は隠れたままバクとアレンの会話を聞く。
バクがアレンのイノセンスは死んでないと言った時、アレンは覚悟を決めたような表情になった。


「さて…ウォーカーの覚悟も聞けたし…マラタ、もう出てきていいぞ」
「…え!?」


バクに呼ばれ、柱からひょこっと顔を出すとアレンが驚いた表情をした。


「マラタ………っ!」
『ほらほら、泣かないでよ?』


アレンのそばに行くと優しく抱きしめてくれた。


「さて、包帯を取り替えたらイノセンスを復活させる話をしよう」






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