幸せと不幸

□第2話
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二人には悪いけどそろそろ別れないといけない時が来た。


『2人共…ごめんね…』
「?ナミ?」
「いきなりどうしっ…!?」
「ヒィィ〜!!ナミっ…!!」


2人に次こそ確実に手刀を決めて気絶させる。二人を支えてそっと地面に横にさせる。


『ミュウ、"Rose"』
〈ミッ!〉


ミュウが口を開ける。
そこに手を入れると真っ赤な薔薇が2本出てくる。
その花弁にはRoseと黒い文字で書かれてあった。
その薔薇を二人の体の上に乗せておく。


Roseーーー

それは……薔薇の意味を持つ。


美しい物には刺がある。
まさにナミに相応しいものであった。

最後にもう一度ごめんね、と呟き二人を後にしてユウ達の元に向かう。


『ねぇ、フェンドとスィクルはさ…私がノアだと分かってて適合したんだよね?』
「…あぁ」
『いいの?私なんかで』
「今更何言ってんだよ…そういう主こそ俺等を傷つけないし壊そうともしてないだろ」
『…二人には感謝してもしきれないからね』
「オレらは主が望むように従う。例えノア側に入ったとしても…」
『…うん、あなた達二人だけは守ってみせる。たとえハートが壊されようが貴方達は消えさせない。これは命令ね』
「御意」

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