黒白の姫(原作
□第7夜
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イノセンス…
全ては約百年前
ひとつのキューブが発見されてから始まった
「そこに入っていたのはひとつの予言とある物質の使用方法だった」
『その物質がイノセンス…?』
「そう!」
キューブを持ったものは一度伯爵に打ち勝った。
だが、結局 世界は一度滅んでしまった。
約7000年前
ノアの大洪水がそれだ
それを〈暗黒の三日間〉と記している。
「そして、キューブの予言によると世界は再び伯爵によって週末を迎えるらしい」
『予言通り現在に伯爵は現れた…』
「そうだ。だからこの事実によりヴァチカンはキューブのメッセージに従うことにした。それがイノセンスの復活と黒の教団の設立。イノセンスの適合者、それがキミ達エクソシストのことだ」
伯爵はイノセンスを破壊しその復活を阻止する…。
その数は全部で109個。
教団側は伯爵を倒せるだけの戦力を手にし、伯爵側はイノセンスを探し破壊する。
「イノセンスの争奪戦争だ」
【戦え、それがイノセンスに選ばれたお前らの宿命…宿命なのだ……】
「ま、そんなところだ。以上で長い説明はおわり♬一緒に世界の為にがんばりましょう!一銭にもなんないけどね」
「『…はい』」
「ようこそ黒の教団へ!」
3人で握手を交わした。
「現在のエクソシストはキミ達の入団で20人となった。世界各地で任務してるけどそのうちみんなに会えるだろう。ちなみにヘブラスカもエクソシストのひとりだよ」
「私は例のキューブの適合者としてずっと教団にいる…たくさんのエクソシストと出会ってきた…アレン、マラタ…二人に神の加護があらんことを…」
話し終わり、各部屋が用意された。
アレンは隣の部屋だ。
シンプルな部屋の作り。
ベットに寝っ転がり、天井を見上げた。
その時、ミュウがくるくると回り出す。
ん?ミュウから音がなってる。
『…?わかんないけどミュウなんとかして』
《…オレだ》
『っ!クロス!!』
ガバっと布団から起き上がる。
《調子はどうだ?》
『うん、バッチリ!あ、さっき教団についたよ』
《そうか》
『クロス今どこ?』
《確か……ノルウェーだったか》
『随分と大幅に移動したね…』
《まぁいい、無事にたどりつけたならそれでいいんだ》
『うん、ありがと』
《おっと…そろそろ切るな。おやすみ》
『おやすみなさい、クロス』
通話が切れた。
『……私はこの世界で頑張るよ…』
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