黒白の姫(原作

□第4夜
2ページ/2ページ



アレンが私と伯爵の間に入ってレオを切った。



「おやすみなさい、この一撃で全て葬ります。十字架ノ墓(クロスグレイヴ)!!!」



千年公はひらっと避けて傘のゴーレムのレロを広げて空を飛んだ。



「チェッ♡」

『伯爵!!』

「我輩はアクマ製造者千年伯爵。汚れた「神」を調伏しアクマと共にこの世界を終焉に導く者。神の使徒エクソシスト!お前達がどうあがいても世界を救うことはできませン♡」

『ちょっ…!!』

「また会いましょウ♡」




伯爵は夜空に消えていった。



『あのパンパンデブ!』

「これは…まだほんの序章…」



その時、アレンがふらっと倒れた。



「アレン!?」

『あっ、大丈夫!?』

「ジャン、悪いんだけど医者呼んできてくれないかな?」

「うわっ、スゲーぞ血!!!」

『無茶するからだよー!』

「っ……ヒック」



すぐ隣を見ればジャンが涙を流していた。
頭を撫でてやれば、ジャンは声を抑えながら抱きついてきて涙を流してた。




『…辛かったね…よく耐えたよ、ジャンは』

「っ……ありがと…」





――――3日後――――

ジャンの家からはまたすごい音が響いていた。

アレンと2人で部屋の中に入るとジャンが何かを作っていた。




「何作ってるんだい?」

「わっ!勝手に入ってくるなよ!」

『だって、ノックしても気づいてなかったんだもん。…あ、それ十字架?』




ジャンが作っていたのは綺麗な水色の十字架。
ホントに手先が器用だと思う。

作っていた理由はレオの墓標。

みんな、レオがアクマになったことを知らないから家出扱いになっていた。



「アレン達はこれからエクソシストの本部だっけ?」

「うん」

『ティムとミュウがせかしてるから早くしないと』

「オレも親父のところに行く。もっと勉強して力をつけるよ」

『そっか、じゃあお互いに……』

「「『頑張ろう!』」」




.
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ