黒白の姫(原作
□第1夜
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モアが目を覚ましたらそこは警察署だった。
「気がついたか!?」
「はれ?ここは…?」
「署だよ!丁度良かった来い」
男の警察官に連れてかれてある部屋に通される。
「そうだ、チャールズが…!」
「わかっとる」
「今、容疑者を取り調べてるどころだ」
「え!?」
モアはその容疑者を見て固まった。
「名前はアレン・ウォーカーとカサイマラタ」
「住所不定、無国籍の未成年者」
「「『……』」」
マラタ達の間で気まずい雰囲気が漂った。
そして、タバコを吸っている太った警部は怒っている。
「貴様らが殺ったんだろ!!!」
「殺ってませんってば!!!」
『なんでそうなるのかなぁ…💢』
机の上に足を乗っける。
「足を降ろせ!」
『ヤダ。このデブ。』
「はぁぁあ!?」
喧嘩勃発。
それをアレンが慌てて止める。
「喧嘩しないでください!!あと、僕はお巡りさんを運んだだけですっ!!」
「なんであの教会にいたんだ!」
そして、私の右手とアレンの左手を手に撮った。
私の右手は普通の手。だけど、黒い十字架が埋め込まれていた。
そして、アレンの左手は赤い。
そして、無理やり手を掴まれたからアレンが手につけていたやつがとれた。
「!?」
「ななっ、なんだこりゃ…」
勝手に取って見たくせに逆にこっちが怒られる。
イライラが積もるところに更にイライラが…。
こそこそと警部が部下と話してモアの事を怒る。
「申し訳ありません」
「根性で踏ん張らんか!現場にいながら犯人の姿も見てらんとは!!」
「僕ら、犯人知ってます」
「!?」
『……姿は見てないけど、どういうモノなのかは知ってますよ』
「捜査に協力させてください」
『犯人の名称は…"AKUMA"』
「僕達、立場上よく出会うんです」
アクマの説明を軽くアレンがしてくれる。
「この十字架は対アクマ武器です」
『エクソシストってご存知?』
「アクマ退治専門の聖職者(クラーヂマン)のことなんですが」
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