黒白の姫(原作
□第7夜
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アレンがヘブラスカに連れられ、無理をしたのか左手が変になり、痛みで叫んだ。
そして、ヘブラスカはアレンのイノセンスのシンクロ率を測る。
アレンは83%だった。
ヘブラスカはアレンを先に下ろす。
そして、私を真正面に移動させた。
ヘブラスカの手が私の体中に触れ、イノセンスを探る。
「…!!イノセンス…2つ持ってるのか…!!」
「!マラタちゃんそうなのか!?」
『あ、はい…それに、私適合者じゃなくても全てのイノセンスを扱えますよ』
そういった途端にベブラスカの体内の下からイノセンスが飛び出してきた。
そのイノセンスはヘブラスカより高く上がってから私に向かって飛んできた。
『えっ、ちょっ…!!!』
イノセンスは私のギリギリで止まる。
恐る恐る手を伸ばすと私の手のなかでイノセンスが変わった。
加工もしてないのに勝手に形状が変わるイノセンス。
『…鎌?』
私の手の中に収まったのは巨大な死神のような漆黒の鎌。
ヘブラスカはそれに触れる。
「…寄生型……シンクロ率は……108%…臨界者か…!?」
「臨界者ってなんですか?」
「臨界者…それは元帥になれる存在だよ」
「……他のイノセンスも全て寄生型だ……この扇子もイノセンスの力がマラタの体内に入ってる…この鎌も…」
『へぇ〜、すごい!』
「これは異例だ……それに、扇子のイノセンスのシンクロ率は124%。右手のイノセンスは……165%!?」
『意外と高かった…』
「意外ではないよ!なぜ3つも所持して全て臨界点突破してるんだ!?」
「コムイ…それは私にもわからん…」
そして、ストン…とヘブラスカに降ろされる。
「アレン・ウォーカー…お前のイノセンスはいつか黒い未来で偉大な〈時の破壊者〉を生むだろう……」
「破壊…者?」
「カサイマラタ…お前のイノセンスは……この先の未来で〈神と闇の歌姫〉になるであろう…。そして……その存在は…〈黒白の愛されし姫〉になるだろう……私にはそう感じられた……それが私の能力」
「すごいじゃないか〜〜♬ヘブラスカの予言はよく当たるんだから二人には期待できそうだよ」
「コムイさん」
バキッ
アレンがコムイに向かって殴っていた。
だけど、ギリギリボードで止められる。
そして、しっかりイノセンスの説明をされる。
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