FKMT作品 短編
□1P【アカギ 〜闇に降り立った天才〜】格が違う(鷲巣)
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パーティーに参加すると言う鷲巣の同伴者として無理矢理呼ばれました。
行かないと部下と白服達が大変な事になるので仕方なく行く神無さん。
「鷲巣さんなら別に同伴者とか居なくても良かったんじゃ?」
「ふん。ワシは最初からそう言っている。此奴等が勝手な気を回しただけだ」
「、、、はぁ。まぁ、この規模のパーティーで部下に囲まれてたら気にはなりませんよね。挨拶したいって方も掃いて捨てて燃やす程に居るし」
ひっきりなしに挨拶に来られて同伴しているだけでも怠くなって来たらしくうんざりした顔で言う神無。(但し言ってる事は酷い)
「、、、なんじゃ、もう疲れたか。軟弱な」
「疲れては居ませんけど、、、あ、喉は乾いたかな。ちょっとドリンクを、、、」
と、言いながらここぞとばかりにその場を離れようとした神無でしたが、白服が即座にグラスを差し出しました。
「お持ちしました、明槻さん」
「、、、どうも。あ、これ美味しい。鷲巣さんも何か飲みます?」
「いらん」
にべもなく言われましたが、柳に風でドリンクを飲んでいる神無。
飲んでいる間は移動しないで待っている鷲巣。
待たせている事を把握しながらのんびり飲む。
「いつまで飲んで居る。大して喋っても居らんじゃろ」
「ん?嗚呼、はい。美味しいので」
「、、、その耳は飾りか、、、?」
「ちゃんと聞こえてます。ただこうしてると二人だし気楽だなぁと、、、」
空気を読んで遠巻きになってる招待客達。(笑)
「、、、、、、、、、、、、ふん。阿呆め」
―――会場中から“誰だろう、あの勇者”と言う目で見られて居る事に神無さんが気付く事は終ぞありませんでした。(白服達がガード)
【格が違う】END