FKMT作品 短編
□1P【アカギ 〜闇に降り立った天才〜】アレいつも折れない(アカギ)
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仕事で外に出ましたが、暑いので適当にアイスを買う事にした神無さん。
ふとコンビニに寄ろうとするとアカギが居ました。
「あれ、アカギ君?珍しいね、昼に見掛けるの」
「、、、それは此方の台詞だね。神無さんこそ、何してるの」
「仕事で出て来たんだけど、あっついからアイスでも買おうと思って」
とは言え、あまり食欲もないので半分に割れるアイスにしました。
「これ半分こしない?」
「買ってから言うんだ、、、まぁ良いけど」
「ふふ、ありがとう、、、で、一つお願いがあるんだけど」
「何?」
「、、、これ、割ってくれない、、、?」
「、、、、、、、、、、、、、、は?」
「いや、その、、、このアイス、昔から上手く割れないんだよね、、、」
二つに割れる棒状のアイス。
良く見る形のそれは子供でも割れるような物の筈なのだが、神無は大真面目に頼む。
アカギがアイスと神無を見返して居ると彼女は「いやいや」と真剣な顔で言う。
「このアイス、地味に難しいんだよ。半分にしたかったのに、何故か上の部分だけ片方にくっついてたり、、、!!」
―――大真面目な顔で「製造工程でどうにかならないのかな、、、」と呟く神無さんに『割れないのは神無さんだけ』とも言えずに、結局アカギがアイスを割って二人で分けるのでした。
【アレいつも折れない】END