FKMT作品 短編
□1P【賭博覇王伝 零】答えはいつだって(零)
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神無さんとクイズを出し合ってみました。
「じゃ、神無さんからね。一つの法則を使ってパズルを解いてみて?」
「、、、うーん、法則が解んないなぁ、、、あ、でもパズルは解けたよ」
「えっ、あの法則を理解しないまま解けるだなんて、、、!!くっ、オレもまだまだ、、、いや、まだ先があるってのは解りきってた事か、、、」
「じゃあ、次は零君ね!はい、この紙に書いてあるのが問題」
「この紙ね、、、あれ?暗号、だけど、、、これが、問題?」
「うん!元々はレオ姉が考えた奴なんだけどね。零君なら解けるって言ってたから用意してみたの」
「、、、そっか、、、でもこれ、答え、、、あ、そう言う事」
レオさんか、と言いながら頷く零に首を傾げる神無。
「ん?どう言う事?」
「これ、神無さんは答え知ってるの?」
「一応、、、答えだけは聞いてるよ。そもそも問題文になってる暗号が読めないから解き方は解らないけど」
「はは、だよね。うん、そうだと思った。、、、答えは“神無さん”だよね?」
「大正解!?やっぱり凄いね、零君。私なんか、どこをどうやって私の名前になるのかも解らないのに」
「、、、答え聞いてて、この問題をオレに出す神無さんの方が凄いけどね、、、」
「え゛。この問題って何か不備でもあるの、、、?」
「そうじゃないよ。、、、ハハハッ、、、取り敢えず、レオさんにはかなわないって話」
―――問題は『貴方の一番大切な人は?』。答えは『神無さん』。そしてレオの『零なら解ける』は『零の実力なら解ける』ではなく『零の答えだったら知っている』と言う意味だったりする。
【答えはいつだって】END