FKMT作品 短編
□1P【アカギ 〜闇に降り立った天才〜】一応話は聞いてくれる(鷲巣)
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神無さんが白服に“一緒に来てくれ”と頼まれ過ぎて疲れているのでフォローしておく事にしました。(頼み込む白服も疲れ気味)
「ねぇ、ちょっと鷲巣さんにこの子は風邪気味って報告しといてくれない?」
「えっ、、、いやしかし、、、」
「実際に熱があるのよ。ほら、ちょっと顔赤いでしょ?化粧で誤魔化してるんだけど」
「言われてみれば赤い、、、ような?」
「そうなのよ。鷲巣さんに風邪を移しでもしたら大変だし、、、本人も風邪程度と思うかもしれないけど、あの人には代わりが居ないし。ね?」
にこにこと白服に言うレオ。
鷲巣の為、と言う言葉に揺らぐ白服。
「アンタ達から言いにくいならアタシから連絡しても良いわ。せめて、、、そうね、二、三日は隔離しておく事を伝えたいの」
「、、、解りました。我々からお伝えします」
大人しく帰って行く白服。
フォローされた神無さんは微妙な顔。
「誰が風邪気味?」
「あら、疲れ気味って言ったつもりだったんだけど」
「、、、疲れが感染る訳無いでしょ、、、助かったけど二、三日外出歩けないじゃない」
「流石に其処まで徹底しないでしょ。大丈夫大丈夫!今日はもう白服も来ないでしょ」
そう言うレオでしたが、数時間後。
事務所を出た所で白服が果物詰め合わせ持って待機してました。
「明槻さん。鷲巣様からです」
そんな馬鹿な、と受け取って見るとメッセージ付き。
えらく達筆な字で【治り次第顔見せろ】を五重位に丁寧にした言葉が書いてありました。
「、、、、、、、、、、、、レオ姉。顔見せない選択肢が消えたんだけど」
「、、、、、、、、、、、、悪かったわ」
―――連日白服が見舞いの品を持って来るので結局顔を見せに行く事になりました。
【一応話は聞いてくれる】END