FKMT作品 短編
□1P【アカギ 〜闇に降り立った天才〜】取り敢えず止まれ(アカギ)
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ディーラーとして店に居たらアカギが来たのでポーカー勝負中。
「どうしますか?」
「ベット」
即答しながら所持金の約三分の二を賭けるアカギ。
(、、、全部賭けて無いからそれなり?でも何か怪しい、、、)
ディーラーとしての勝負なので避けられないのですが、何となく危機感を覚えて手が止まりそうになる。
「、、、どうかしたかい?」
「いえ、ではチェンジを、、、」
と、言いながらアカギを見て、自分の手配を見て、ふと“これヤバい”と気付きました。
(、、、うーん。何回か勝たれてるから、これ負けたら店がヤバいレベルだなぁ、、、よし、やるしかない、、、)
「アカギさん。今日は調子良いですか?」
「いつも通りって所だな」
「そうですか。なら改めて勝負しませんか?」
「、、、改めて?」
「店のお金で勝負すると、レートの問題でどうしても上限が出ますからね。改めて、、、私と勝負して下さいません?個人勝負なら上限無しですから」
にっこり笑ってそう言うと、ふと手を止めて煙草を取り出すアカギ。
火を付けて一息吐いてから―――ニヤリと笑って応える。
「良いぜ。但し、アンタが賭けるのは―――」
言いながら手を伸ばされてチラリと手配が見えました。
(、、、このまま続けてたら負けてたなぁ、、、)
後の勝負が怖いが、この場で負けるよりマシだろう、と頷く前に怒声が響きました。
「こんの馬鹿娘ぇぇぇぇぇ!!何してんのよ、駄目に決まってんでしょ!!」
―――レオに全力で叱られました。(結局店仕舞いだから!で有耶無耶に)
【取り敢えず止まれ】END