FKMT作品 短編
□1P【アカギ 〜闇に降り立った天才〜】我が儘とは(アカギ)
1ページ/1ページ
今日も今日とて「一つ我が儘を言う権利」を賭ける二人。
「そう言えばさ、今日の我が儘って何なの?」
「、、、言ったら神無さんが勝つから、言わない」
「ちょ、気になるじゃないか、、、て言うか、それってつまり私が嫌な事って意味?」
「嫌かどうかは知らないけど、、、多分、勝たせてくれない」
「はぁ、、、」
神無さん勝利。
「やった。じゃあ、今回は私がお願いの権利を貰うからね。、、、どうしようかなぁ、、、今日はこのまま一緒にご飯食べて貰おうか」
ふっふっふ、今日はもう打てないぜ、、、と笑う神無にアカギが頷く。
「、、、所で、結局アカギ君の我が儘ってなんだったの?」
「奢らせて」
「、、、ん?何を?」
「夕飯」
「、、、賭けた意味なくなってないかな、今」
神無の我が儘はアカギと食事をする事で、アカギの我が儘は神無に食事を奢る事。
どちらが勝ってもどちらの我が儘も通ってしまう。
「神無さんが無欲過ぎるのが悪い」
「いや、アカギ君が無欲過ぎるのが悪い」
お互いに言い合ってから、一瞬だけ沈黙が落ちる。
口火を切ったのはアカギだった。
「そもそも、一緒に食事って我が儘なの?」
「、、、いや、、、だって、、、おかしいでしょ、奢らせてって!!奢れならまだしも」
「そう言うって事は今日の夕飯はオレの奢りで良いって意味に受け取るけど」
「、、、うぐぐ、小賢しい、、、!!」
「ククク、、、大人しく奢られなよ」
―――結局奢られました。
【我が儘とは】END