今日はとても良いお天気でお妙は朝から掃除と洗濯を済ませて、庭で二人分の布団を干していた。
ここの所雨の日が続いていた。久しぶりの青い空。
もう少ししたら 陽が射して 今夜はふかふかの気持ちの良い布団で眠れそう と思うと、早く夜にならないかと、思ってしまう。

やっと一段落して、仕事までの時間をゆっくりしようと庭で背伸びをした時。

「アネゴー!」

 
 恒道館の門を開けて入ってきたのは神楽だった。
庭先にいるお妙にすぐに気が付くと、側へと駆け寄る。
目をキラキラさせて自分を見つめてくる神楽の言いたい事を知り お妙もにっこり と笑った。

「可愛い傘ね、神楽ちゃん」
「銀ちゃんと新八から貰ったアル!」

 開いた傘を高く上にあげて クルクル回る神楽からは、それがどんなに嬉しいプレゼントだったのか よく分かる。

二人のセンスで選んだとは思えないくらい カラフルで可愛い傘は 神楽にとても似合っていた。

――きっと 何時間も二人で選んでたに違いないわ。


「……なんだよ」

 側でボーと立っている銀時と新八に目を向けて 口元に手をあててクスクスと笑うお妙に銀時は尋ねた。

「なんでもありませんよ。じゃあ、中に入って甘いものでも食べましょ」

 甘いものと聞いて今度は大の男が目をキラキラさせ、子供達より先に家の中に入っていった。



Fin

ウキウキ傘の回の話。
書いてる途中で、恒道館に来てたと気づいた(笑)
別バージョンって事で!
新八の影が薄すぎた!ごめんよ、新ちゃん(笑)

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